Xperia XZ3のカメラと機能をXperia XZと比較する

文●平澤寿康 編集●ASCII編集部

2018年12月15日 12時00分

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 前回は、Xperia XZから機種変更したXperia XZ3の、外観やディスプレーなどの特徴を、Xperia XZと比較しながら紹介しました(Xperia XZ3はXperia XZから2年でどれだけ進化したかを比較した!)。

 今回は、Xperia XZ3のカメラ機能や、新たに搭載された「サイドセンス」など、Xperia XZ3の特徴的な機能を取り上げたいと思います。

シングルレンズカメラでも
高品質の写真が撮影できる!

 Xperia XZ3についていろいろな人に話を聞いてみると、その残念な部分としてほぼ一致した声が「メインカメラがシングルレンズ仕様」という点です。確かに、先に登場したXperia XZ2 Premiumでは、Xperiaシリーズ初のダブルレンズを搭載しています。その写真品質もかなり優れていることもあって、その後に登場したXperia XZ3にも同等のダブルレンズの搭載が期待されたのも事実です。特にXperia XZ3はハイエンドモデルなのですから、そう思うのも無理はないかもしれません。

 ただ、シングルレンズだからといって、写真画質が劣るというわけではないのも事実です。もともとXperiaシリーズのカメラは、明るい場所での写真品質には定評がありました。以下に掲載しているのは実際にXperia XZ3のメインカメラで撮影したものですが、このように昼間の写真は非常に鮮明に撮影できています。また、以前は「メシマズ」と言われることもあった、レストランなどで撮影した食べ物写真ですが、こちらもかなり美味しそうに撮影できていると感じます。このあたりは、個人的に不満は感じません。

Xperia XZ3の背面にあるメインカメラは、従来同様のシングルレンズ仕様。撮像素子やレンズなどの試用は従来モデルのXperia XZ2と同じで、これを残念がる人も多い

明るい場面でXperia XZ3で撮影した写真

手前から奥の建物まで、申し分ない解像感で撮影できている
晴天下での撮影、やや遠くに太陽の塔が見えるがその周囲の樹木もくっきり写っている
デジタルズームで太陽の塔をアップで撮影。デジタルズームらしい荒さは見られるが、まずまずの解像度で撮影できている
猫の細かい毛並みもしっかり描写できている
花を近接撮影。背景のぼけもいい感じに撮影できている
やや逆光気味での撮影だが、自然な色合いが再現されている
レストラン内で撮影。それほど暗くなかったが、いい色合いで美味しそうに撮影できている
刺身もくすむことなく、みずみずしい雰囲気もしっかり表現できている

暗いシーンで圧倒的に明るいカメラ

 では、暗い場面ではどうでしょうか。というわけで、筆者がXperia XZ3に機種変更する前まで使っていたXperia XZと夜景の写真画質を比べてみたいと思います。Xperia XZではプレミアムおまかせオート、Xperia XZ3では標準の撮影モードで撮影しています。

 まずは、夜の路地を撮影した写真です。Xperia XZでは、街灯や看板などの光源が明るく飛んでしまっていたり、高感度特有の荒さやノイズも目立ちます。また、石畳も奥の方は潰れてしまうなどして、全体的にぼやっとした写真となっています。

 それに対してXperia XZ3では、光源部分はやや飛び気味の部分もありますが、荒れやノイズは比較的少なく抑えられています。光る看板の文字もしっかり見えていますし、石畳も奥までぼやけることなくしっかり描写されています。

 また、路地の奥の一部を拡大して比べてみると、Xperia XZ3のほうがかなりくっきり撮影できていることがわかります。

Xperia XZで撮影。光源が白く飛び、暗い部分は潰れている。また全体的に荒れやノイズが目立ち、石畳もぼやけている
Xperia XZで撮影。中央部を拡大。手ブレの影響もありそうだが、かなりぼやけて写っており、石畳や路地の奥の建物も潰れている
こちらはXperia XZ3で撮影。Xperia XZよりもやや暗く見えるが、実際の見た目にはこちらの方が近い。荒れやノイズが少なく、石畳もくっきり見える
Xperia XZ3で撮影。光源の中の文字が確認でき、路地の奥の建物もXperia XZより鮮明に撮影できている

 次に、イルミネーションの写真を比べてみましょう。Xperia XZでは、光源のLEDが大きな光の球のように写っているのに加えて、木の葉や奥の生け垣、建物などがぼやけて潰れたようになっています。これは手ブレの影響もあるかもしれませんが、イルミネーションがやや不自然に写っている印象です。

 それに対してXperia XZ3では、イルミネーションはもちろん、木の葉や奥の生け垣、建物などもかなりくっきり撮影できています。LEDの点光源はかなり高輝度なので、イルミネーションの撮影は普通のデジカメでも結構難しいですが、これだけのクオリティーなら、十分満足できます。

Xperia XZで撮影。イルミネーションが光の球のように写り、木の葉や生け垣、奥の建物の鮮明さに欠ける
こちらはXperia XZ3で撮影。イルミネーションだけでなく、木の葉や奥の建物なども比較的鮮明に撮影できている

 これら以外にも、Xperia XZ3で撮影した夜景の写真を掲載しましたが、それらも申し分ないクオリティーで撮影できています。このようにXperia XZ3のメインカメラは、ダブルレンズカメラでなくとも、かなり満足できる写真が撮影できるのです。Xperia XZとの比較は、世代がかなり違うということもあって、差が大きくなったとも言えますが、個人的にはXperia XZ3のカメラ画質はかなり満足度が高いですね。

Xperia XZ3で撮影した夜景

大阪の道頓堀で撮影。ネオンの看板や薄暗い水面まで、かなり鮮明に撮影できている
お店の看板や奥の通天閣などの明るい部分だけでなく、建物の輪郭などもしっかり描写できている

サイドセンスはとても便利!
だけど誤爆も多い!?

 Xperia XZ3に搭載された新機能のひとつに「サイドセンス」があります。これは、ディスプレーの左右側面付近をダブルタップすることで表示されるメニューのことです。Xperia XZ3使い始めの頃は、サイドセンスにあまり魅力を感じていませんでした。というのも、それまでずっとXperia XZでXperiaホームを使った操作に慣れていたことで、新しい操作に違和感があった部分が大きかったのです。

 しかし、意図的にサイドセンスを使うようにしてからというもの、その便利さに一気に手放せないものとなりました。

ディスプレー側面付近をダブルタップすることで起動する「サイドセンス」
右だけでなく左側面をダブルタップしてもサイドセンスは起動するので、左右どちらの手で持っていても利用できる

 サイドセンスとはどういった機能なのでしょうか。簡単に言うと、いわゆるランチャー機能です。ディスプレーの左右側面付近をダブルタップするとサイドセンスが起動して、アプリアイコンや各種機能アイコンが表示されます。これだけだと、単なるランチャー機能としか思えませんが、実はこのサイドセンスには他のランチャーにはない機能が盛り込まれています。それがAI機能です。

 サイドセンスでは、AIによってユーザーがダブルタップした場所を判断して、ダブルタップした指が、その場所から自然に届く範囲内にメニューを開いてアイコンを表示します。ランチャーの表示場所が固定されていませんので、どこをダブルタップしても常にすぐ指が届く場所にアイコンが表示されますので、とても扱いやすいのです。

AIでタップした場所を判断し、タップした指が自然に届く場所にメニューを表示する

 また、表示されるアプリアイコンも実は固定ではありません。ユーザーがいつ、どこで、どのアプリを利用したのか、また複数のアプリをどういう順番で使ったか、といったアプリ利用状況を学習することで、サイドセンスを呼び出したときにユーザーが使いたいと考えているアプリを判断して、優先的に上位に表示するのです。この学習機能は「Xperiaインテリジェンスエンジン」と呼ばれていますが、この学習機能によって実に小気味よくアプリアイコンが表示されるのです。

 たとえば、外出時に地図を確認したいときなどにサイドセンスを呼び出すと、かなりの高確率でマップのアイコンが上位に表示されますし、電車に乗って座席座っているときなどは、ChromeやFacebook、Twitterのアイコンがほぼ確実に上位に表示されます。もちろん、今使いたいアプリが毎回確実に上位に来るとは限りません。実際に、使い始めの頃のヒット率はそれほどではなかったのですが、使えば使うほど、その時に使いたいアプリアイコンが上位に表示される割合がかなり高くなってきました。そのため、今では手放せないと感じているわけです。

ユーザーの使い方を学習する「Xperiaインテリジェンスエンジン」によって、その時に使いたいアプリを推測して優先的に表示する
上位8種類のアイコンは、過去1週間のユーザーの使い方を学習しつつ、時間、場所、曜日などから、その場面で使われやすいアプリを推測して表示する
もし意図したアプリのアイコンが表示されなくても、全アプリのアイコンを表示できるため、ドロワーを呼び出す必要がない

 ただ、気になる部分もあります。それは、本体を持って他の作業をしている場合に、サイドセンスが誤爆で起動することがあるという点です。このあたりは、本体の持ち方によっても変わってくるとは思いますが、自分の場合には本体を持つ右手の親指の付け根付近が触れてサイドセンスが不意に起動することがよくあるのです。

 サイドセンスの設定で、呼び出す場合のダブルタップの速さを変えて感度を変更できるのですが、速さを遅くすると、今度は呼び出したいときにうまく呼び出せないことが増えてしまいます。やはりちょうどいいのは「標準」なので、多少の誤爆は我慢しつつ使っています。

 サイドセンスのもうひとつの機能として、側面付近で指を上下にスライドすることで「戻る」と同じ操作になる「バック操作」というものがあります。そして、これも結構な頻度で誤爆します。ちょっと本体を持ちかえようとしただけでバック操作が発動してしまい、アプリが終了したり、ウェブページが前のページに戻るといったことが発生してしまうのです。

 こちらもダブルタップ同様に感度を変更できます。しかし、自分のスマホの持ち方によるものかもしれませんが、3段階ある感度設定のいずれでも発生してしまうので、現在ではこの戻る機能はオフにして利用しています。

親指の付け根付近が触れて意図せずサイドセンスが起動する場合がある
設定でダブルタップの感度を3段階に変更できる。このあたりはユーザーによって感覚はわかると思うが、筆者は「標準」が最も扱いやすく感じる
側面付近で指を上下にスライドすることで「戻る」が発動する「バック操作」という機能も搭載

DOME GLASSでディスプレー面をしっかりカバー

 ところで、Xperia XZ3はディスプレー面、背面ともにガラスを採用して、非常にすべすべのボディーになっており、わずかな傾斜でも簡単に滑ってしまいます。また、手で持っている場面でも滑り落としそうに感じることもあります。せっかく綺麗なボディーなので、傷を付けずに使いたいので、ディスプレー面には保護ガラスを、背面にはケースを装着することにしました。

 ただ、Xperia XZ3のディスプレー面は側面がカーブしているので、低品質な保護ガラスなどは側面が浮いてきたり、ディスプレーにうまく密着せずにタッチ操作の感度が低下することもあります。そこで思い出したのが、ドコモショップのみで扱っている保護ガラス「DOME GLASS」です。

 DOME GLASSは、ディスプレーのほぼ全面をガラスで保護できるのはもちろんですが、液体シリコンを利用してガラスをディスプレー面に密着させるという特殊な貼り付け方法を採用することで、側面がカーブしたスマホでもすき間なく保護ガラスを密着させて装着できるという大きな特徴があります。価格は、一般的な保護ガラスよりもやや高価なのですが、これまで登場済みのスマホでの実績や評判も上々なようですし、試してみることにしました。値段は5940円とややお高めです。

保護ガラスとしてチョイスしたDOME GLASS。特殊な方法でカーブした側面まで保護ガラスが密着するのが魅力

 DOME GLASSの装着は、ドコモショップの店員が行ないます。今回は目の前で貼り付けを見られませんでしたが、10分弱で装着は完了して、手元に戻ってきました。当然ですが、ディスプレーとDOME GLASSの間には一切ホコリは入っていませんし、側面までしっかり密着しています。タッチ操作の不具合もまったくなく、しばらく使っていても、側面が剥がれて浮いてくるような様子も見られません。確かに価格はやや高価ですが、その価値は十分あると感じました。

DOME GLASSを装着したXperia XZ3。カーブした側面の端まで保護ガラスがピッタリ密着。もちろんホコリの侵入も皆無で、非常に美しく貼り付けられている
本体上部は、スピーカーやカメラ部分がえぐれている
底面側は、本体側面近くまで覆われている

 また、ケースについては、純正のフリップケースを使えばいいかもしれませんが、個人的にフリップケースは好きではないのと、保護ガラスを装着したので今回はパス。そして、背面の色合いが見えなくなるのも残念なので、透明のソフトケースをチョイスすることにしました。

 こちらも結構な種類が販売されていますが、最終的に選択したのはエレコムの「PM-XZ3UCTCR」です。TPU(熱可塑性ポリウレタン)素材を利用した標準的なソフトケースですが、選択した理由のひとつが、左右側面の中央部が大きくえぐれているというところです。

 側面全体をカバーするケースでは、サイドセンスが利用できなくなる可能性が高くなります。そのため、サイドセンスの利用を考慮したこのケースを選択したというわけです。実際に、このケースを装着した状態でもサイドセンスは問題なく利用できています。

 ケース装着後は、多少の傾斜でも滑り落ちることはなくなりましたし、手にした状態でもなかなかしっかり握れていい感じです。そして、唯一懸念していたDOME GLASSとの干渉もなかったので安心しました。

 ちなみに、DOME GLASSとカバーを装着した状態での重量は、実測で220gでした。まさかトータル200g増のスマホを持つことになるとは予想していませんでしたが、このあたりは時間とともに慣れてくることでしょう。

ケースには、エレコムのクリアソフトケース「PM-XZ3UCTCR」をチョイス
サイドセンスの利用を考慮して側面付近がえぐれている。実際にケース装着時でもサイドセンスは問題なく利用できている
側面付近でのDOME GLASSとの干渉も懸念されたが、実際には干渉なく装着できている
DOME GLASSとケースを装着した状態での総重量は実測で220g。かなり重くなったが、満足度は十分高い
  Xperia XZ3
メーカー ソニーモバイル
ディスプレー 6型有機EL
画面解像度 1440×2880ドット
サイズ 約73×158×9.9mm
重量 約193g
CPU Snapdragon 845
2.8GHz+1.8GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 4GB
内蔵ストレージ 64GB
外部ストレージ microSDXC(最大512GB)
OS Android 9
無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 リア:1920万画素(F値2.0)
/イン:1320万画素(F値1.9)
バッテリー容量 3200mAh
FeliCa/NFC ○/○
ワンセグ/フルセグ ○/○
防水/防塵 ○/○
生体認証 ○(指紋)
USB端子 Type-C
連続待受時間 約520時間
連続通話時間 約2240分
カラバリ ブラック、ホワイトシルバー、ボルドーレッド、フォレストグリーン

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