前モデルのネガを払拭したXperia Z5の完成度

文●君国泰将 編集● ASCII編集部

2019年02月21日 10時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 日本でAndroidスマホといったら「Xperia」! というくらい、スマートフォンのブランドとして認知されている「Xperia」。常に最新の技術とスマホのトレンドを取り入れて業界の最先端を走るXperiaシリーズですが、その歴史は決して順風満帆ではありませんでした。これからのXperia、ひいてはスマートフォンの来し方行く末を、ソニー大好きライターの君国氏に写真とともに紐解いてもらう連載です(基本的に登場するのは国内で発売されたモデルのみです)。

ハイスペックでカメラも進化した
「Xperia Z5」

 「Xperia Z5 SO-01H」は、2015年秋冬の新モデルのスタンダードフラッグシップとしてドコモから発売されました。

 Xperia Z5のスペックは、SoCに64ビットのQualcomm Snapdragon 810(MSM8994)を採用、メモリーは3GB、内蔵ストレージは32GB。SoCは前モデルのXperia Z4と同じですが、使用状況によって本体背面が極端に熱くなったり、もしくは冷却されるまでにパフォーマンスが落ちてしまういう症状は解消され、やや背面が暖かくはなるものの動作が落ちることなく安定して使えるようになりました。

 本体サイズは、約72×146×7.3mm、重さは約154g。

 ディスプレーサイズは5.2型(1080×1920ドット)に、幅広い色再現領域を持つ「トリルミナスディスプレイ for mobile」や、動画をよりリアリティー豊かに再現するソニー独自の超解像技術「X-Reality for mobile」といった高画質機能を搭載。

 さらに暗い背景に明るい被写体が映った動画でも、高コントラストで美しく再生する「ダイナミックコントラストエンハンサー」や、センサーが強い光を感知すると、ディスプレーを明るくするだけでなく、画質を自動で最適化する機能という要素も新たに加わりました。

デザインはオムニバランスデザインを踏襲

 基本的なデザインはXperia Zシリーズに続く、フルフラットなオムニバランスデザインを踏襲しつつも、背面はサンドブラストと化学処理を施したフロストガラスになり、半透明の落ち着いた雰囲気とサラサラした手触りの質感に。一体感をもたせたサイドのフレーム左側面に「XPERIA」のロゴが刻印がされているのも特徴的です。

 本体左にある唯一のカバーの中は、nanoSIMカードとmicroSDカードのトレイがひとつにまとまっています。Xperia Z5から、新たに電源ボタンに指紋センサーが搭載されました。最大で5つの指紋が登録でき、スリープ状態から電源ボタン(指紋センサー)に指で触れるだけで簡単にロック解除できるようになりました。

カメラの進化が著しい

 カメラ機能は大きく進化しました。センサーが「1/2.3型 約2300万画素のイメージセンサーExmor RS for mobile」と完全に新しいものになり、ソニーのデジタル一眼カメラ「αシリーズ」に採用されているコントラストAFと像面位相差AFを組み合わせたハイブリッドAFで、最速0.03秒のオートフォーカスができるようになったのです。

 さらに画像処理エンジンBIONZ for mobileとの組み合わせで、解像感を保ちながらのズーム(Clear Image Zoom)が可能になり、5倍ズームまで利用できるようになりました。

 「プレミアムおまかせオート」で撮影する際に、画面に表示する2つバーを上下させて好みで「明るさ」や「色合い」の調整や、「マニュアルモード」のシーンセレクションでは輝度差が激しい場合に便利な「逆光補正HDR」の際に露出(明るさ)が変更可能に。

 そして動画撮影は、4K動画の撮影のほか、撮った4K動画からフォトキャプチャーして800万画素の写真を切り出す事もできました。

ハイレゾとノイズキャンセリングを両立させた

 オーディオ機能は、CDの音質を上回るハイレゾ音源(192kHz/24bitまで対応)の再生が可能で、ハイレゾ音源対応のイヤホンさえ用意すればすぐに高音質で音楽が楽しめます。MP3のような圧縮音源もハイレゾ相当にアップスケーリングする「DSEE HX」技術も備えています。

 Bluetooth接続で音楽を聴く場合でも、「LDAC」に対応のワイヤレス機器(ワイヤレスヘッドホンやワイヤレススピーカー)を接続すると、従来のSBCコーデックの最大約3倍のデータを転送でき、より高音質な音で楽しむ事もできます。

 Xperia Z5では新たに、ハイレゾ音源の再生をしながら周囲の騒音を感知して騒音を最大約98%低減するデジタルノイズキャンセリング機能を組み合わせることができるようになりました。

 今までは、ハイレゾ音源とノイズキャンセリング機能は、イヤホンによってそれぞれ別々でしか使えませんでしたが、ノイズキャンセリング機能搭載ハイレゾ・オーディオ対応ヘッド セット「MDR-NC750」などを別途用意することで、両方の機能を活かして聴けるのです。

キャップレス防水も便利!

 そのほか、IP65/IP68相当の防水性能と防塵性能を備えており、本体の上部にあるイヤホンジャックや、底面にあるmicroUSB端子はフタがないキャップレスタイプです。

 また細かなところでは、初期設定の「ソニーモバイルUDゴシック」以外に、「ベビポップ」「万葉行書」「ハミング」「モトヤマルベリ」「UD角ゴ コンデンス80」と6種類のフォントが追加されました。

 デザインこそ極端な変化はないものの、フロストガラスの落ち着いた雰囲気のホワイト、グラファイトブラック、ゴールド、グリーンの4色のカラーバリエーションは今までにない新鮮さをもたらしてくれました。

 そして新しく搭載された指紋センサーや、大きく進化したカメラ機能、ノイズキャンセリングとハイレゾ音源に同時対応、安定したパフォーマンスなどはXperia Z4でついてしまったネガ要素を払拭したモデルとなりました。

mobileASCII.jp TOPページへ