パナがLED電球10周年に込めた思いは自然な色の「プレミアX」で実現された

文●金子麟太郎 編集●ASCII編集部

2019年07月16日 10時00分

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パナソニックはどうやってLED電球を進化させたのか?

 パナソニックは、LED電球の最上位モデルとして「プレミアX(エックス)」を発売した。ラインナップするのは、40W相当の4機種と60W相当の4機種で計8機種となる。価格はオープンプライスで、店頭価格は40W相当が1600円前後、60W相当が2600円前後(いずれも税抜)となる。

パナソニックのLED電球の最上位モデル「プレミアX(エックス)」

 同社は2009年秋からLED電球を販売してきたが、当初のLED電球は現在のような明るさは実現できていなかったという。同社によると、LED電球の国内市場は、省エネ意識の定着を背景に、総需要約2300万個という高い水準で推移しており、白熱電球からの置換えも推進してきたとのこと。

パナソニックが2009年から11年に発売したLED電球
パナソニックが2013年から19年に発売したLED電球
国内では2018年までに累計約2億個ものLED電球を出荷している

 従来製品での不満や、どのようなLED電球を消費者が求めているのかについて、パナソニックアプライアンス社の池ノ本 香氏が説明した。

パナソニックアプライアンス社の池ノ本 香氏

 プレミアXの開発にあたり、パナソニックは消費者がLED電球を購入する際「どのようなことで不安に思うのか」を調査した。

あらゆることがLED電球に求められている

 電球によっては、光の広がり方が異なり、狭いもので約140度、広いもので260度と様々だ。また、形状やサイズ、対応する器具の条件なども重視したうえで、購入に至るケースがほとんど。プレミアXの形状については、シリカ電球と同等を目指して設計し、器具からはみ出ることなく、すっぽり入るという。

プレミアXのサイズ

赤色の再現性をより本来の色に近くできた

 形状やサイズの他に、「照らされたときの色味」についても課題があった。これまでパナソニックでは、より広い場所でも明るく照らせるようなLED電球を目指し、展開してきた。しかし、長年にわたる課題として「赤色の再現が難しい」ことが挙げられた。

LED電球は赤色を再現するのが苦手

 下図にあるlm(ルーメン)は明るさを示す指標で、Raとは照明で物を照らすときに、自然光が当たったときの色をどの程度再現しているかを示す指標のこと。Raは平均演色評価数とも表記されることがある。新商品の「プレミアX」では、自然光が当たったときと同様の色を再現するRa100に近い、「Ra90」を実現しているのだ。

2009年から2019年モデルまでの歴史

 池ノ本氏は、単純に明るいLED電球ではなく、照らされたときの色味も重要だと強調した。プレミアXでは、電球色/昼白色/昼光色に加えて、温白色がラインナップされる。この全てが高い色の再現性を持つという。

左がLED電球の従来品、右が新製品(どちらも電球色)
左がLED電球の従来品、右が新製品(どちらも昼白色)
左がLED電球の従来品、右が新製品(どちらも昼光色)

 実際にパナソニックの体験会場で試したところ、手の色が違って見えた。りんごやバラの花が持つ、濃い赤色や、人の肌色もピンクがかって、より本来の色に近い。

どの色も色の再現性が高い

 肌色の再現性については、女性からの要望が強く、メイクをして出かける前に肌の色を確認する人が多いという。電球光と自然光とで肌色の見え方が大きく異ならないようにも工夫したのだ。

 電球色は温かみのある色合いで、昼白色は明るく爽やかな雰囲気を演出する。温白色では電球色と昼白色の良いとこ取りをしたような、まさに電球色と昼白色の中間を実現している。

 池ノ本氏は、家電量販店にも従来品と新製品を比較できるブースを設けているので、これから家の購入を検討している方、電球の交換を検討している方、あらゆる方々に「色の再現性を高めた」プレミアXの良さを体感してほしいと語った。

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筆者紹介:金子 麟太郎

 14歳の頃から、パソコンやタブレットで作曲する。CD制作にも取り組むうちに、機械にも興味を持ち、2016年(20歳)からITに関連する企業を取材し、記事を執筆する活動を始める。


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