ハイエンドの有線ヘッドフォンで立体音響を楽しむ:Xperia周辺機器

文●君国泰将 編集●南田ゴウ

2019年07月28日 10時00分

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ハイエンドの有線ヘッドフォン
「MDR-Z7M2」で立体音響を楽しむ

 スマートフォンで音楽を聴くとなれば、すっかり市民権を得たワイヤレスヘッドフォンの出番です。しかし、あえて有線のヘッドフォンで楽しみたいという方も少なからずいるはず。

 今回はインナーイヤータイプではなく、ガッツリと頭にのせて使うハイレゾ音源に対応したオーバーヘッドタイプのヘッドフォン「MDR-Z7M2」を試してみましょう。

 MDR-Z7M2は、4Hz-100kHzの超高域まで再現するハイレゾ対応の密閉ダイナミック型ヘッドフォンです。大きな特徴は、なんと言っても再生と広いダイナミックレンジと解像度の高い音の再現を可能とする、直径70mmという巨大なドライバーユニット。

 音の広がりや透明感、臨場感、静けさといった“空気感”をいかに再現するかにこだわったポイントがいくつかあります。まずは性能面からチェックしていきましょう。

 軽量かつ高剛性を備え、高い内部損失特性をもつLCP(液晶ポリマーフィルム)振動板にアルミニウムのコーティングを施したアルミニウムコートLCP振動板や、最大級サイズのネオジウムマグネットを採用し、解像度の高いクリアな音質を再現できます。

 さらに、磁束ロスを最小限に抑える高効率の磁気回路を備えており、ハイレゾ音源の入力信号にも高感度で反応して解像度の高いクリ アな音質が得られます。これに加えて、フィボナッチ数列(ひまわりのタネの形状)を参考にした曲線パターンを採用することでグリルの開口部を均等化し、空気の伝搬を阻害せずになめらかな超高域特性を実現。

 ハウジングに設けられたポート(通気孔)で空気の流れを調整することで、低音をコントロールして振動板の動作を最適化。リズムを正確に再現するというビートレスポンスコントロールも特徴のひとつです。

ジャック部の部材も表面処理もハイエンド
イヤーパッドの装着感は段違いのレベル

 接続ジャック部分は、銅合金の中でも抵抗値が低く強度に優れるコルソン合金製。さらに、端子表面には非磁性合金めっきの上に金めっきを施す凝りよう。部品接続に、ハイエンドオーディオで採用するソニー独自開発の「高純度無鉛高 音質はんだ」を使用しているあたりも、低域・中域・高域の自然なバランスを実現するためです。

 低反撥ウレタンフォームの肉厚モニュモニュなイヤーパッドの装着性が、他のヘッドフォンと比べても段違いの心地よさ。イヤーパッドが内側に倒れ込む構造を採用していることに加えて、下部分のイヤーパッドが盛り上がっていることもあり、さらに装着感が向上しています。

 圧力がうまく分散され、バランスよく耳の周りに吸い付くようにピッタリフィットするので、中からの音漏れを防ぐとともに気密性の高さによる重低音たっぷりの音響を味わえます。

 ヘッドフォンの骨格となるハンガーとスライダーには、薄肉でもきっちりと高い剛性が得られるアルミ合金を採用。使っていているうちに装着感が変わる形状変化もなく、長期間使い続けてもその装着性は変わりません。ハンガー表面には硬度を2倍に高めた特殊なアルマイト処理が施されており、傷が付きにくいという特性もあります。

 ハンガーの頭に触れる部分も同様に柔らかく、上下にあたる側圧も変化なし。負荷が少なく長く聴いていられるつけ心地はなかなかのものです。

有線ケーブルは着脱式で
ステレオミニとバランス標準を利用可能

 有線ケーブルは着脱式で、通常の3.5mmステレオミニプラグのヘッドフォンケーブルに加えて、φ4.4mmバランス標準プラグを採用したヘッドフォンケーブルを差し替えて利用できます。

 参考までに、φ4.4mmバランス標準プラグは、ソニーの「ウォークマン」のようなバランス接続に対応するプレーヤーと接続することで、左右の音を分離しグラウンドを介さずに音の信号を出力可能。ノイズや歪みの少ない繊細な音を再現できます。

 ケーブルを使い分けられる着脱式で、付属ケーブルは信号伝送ロスを抑え音の劣化を低減するOFC(Oxygen Free Copper)に銀めっきを施した芯線を採用。ケーブル表面に細かい溝を入れてからみにくい構造になっており、コードに触れてもタッチノイズもありません。

 Xperiaに接続する場合、すでにステレオミニプラグを備えているモデルと、そうでないモデルに分かれます。「Xperia 1」はステレオミニプラグは備えていないため、同梱のUSB Type-Cアダプターもしくは別途USB Type-C 2-in-1 ケーブル「EC270」を利用して接続することになります。これで、Xperiaからのハイレゾ音源などの高音質な楽曲たちを余すところなく存分に楽しめます。

Xperia 1のDolby Atmos立体音響を
ヘッドフォンの有線接続で楽しむ

 さて、Xperia 1には新しく立体音響技術の「Dolby Atmos」(ドルビーアトモス)が加わりました。ドルビーアトモスは、内蔵スピーカーから再生かヘッドフォン出力のいずれかの選択となります。内蔵スピーカーでも楽しめますが、有線接続するならこれを体感しない手はありません。

 体験するにはあらかじめ「オーディオ設定」から「Dolby Atmos」のオンにしておく必要があります。また、ダイナミック・映画・音楽といったモードを切り替えたり、イコライザーやダイアログエンハンサーといった自分好みに変えられるカスタム設定も可能です。

 ドルビーアトモスは、頭の上を含めたいろいろな位置から音が聞こえて立体的なサラウンドを味わえる機能。サンプル動画を再生してみましたが、サウンドの迫力はもちろん、映像に合わせて自分の周りを移動していくように感じられる音場はかなりのもの。いつの間にかXperia 1の画面に吸い寄せられるように楽しめます。

 オマケに「ダイナミックバイブレーション」機能をオンにすれば、ブルブルと震える体感も加わってよりのめりこめそうです。

 さすがに、これだけ大きなヘッドフォンを外に持ち出すのは難しいかもしれませんが、耳に触れることなく覆い尽くす装着したときのつけ心地の良さと、まるでスピーカーで聴いているかのような音の伝わり方は、相当に贅沢な視聴環境のひとつと言えるでしょう。家の中で大画面のテレビで使うのがオススメですが、より気軽に、家の中でどこでも楽しめるXperiaとの組み合わせとして使ってみてもおもしろいかもしれません。

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