UQ mobile版の「Galaxy A30」は約3万円でFeliCa&防水の良コスパ機

文●村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII編集部

2019年10月07日 12時00分

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 今回レビューするのはサムスン電子の「Galaxy A30」。約6.4型の有機ELディスプレーを搭載する、ミドルレンジのスマートフォンです。このモデルはau(KDDI)が6月に発売したほかに、au回線を用いるMVNOのUQ mobileとJ:COM MOBILEも取り扱っています。

 au版にはSIMロックがかかっていますが、MVNOが販売する端末はSIMロックフリーなので、他社のSIMに差し替えて使うことも可能です。海外渡航時に現地で調達したプリペイドSIMで使うこともできます。au向けモデルの端末価格が4万3200円(税込)なのに対し、UQ mobile向けモデルは3万1680円(税込)と割安。というわけで、今回はUQ mobileから借りたSIMフリーモデルを1週間ほど使ってみました。

デザインはハイエンドモデルと比べて遜色なし

 約6.4型の有機ELディスプレーの解像度は2340×1080ドット。発色は良く、文字の視認性も良好。画面の見やすさは、ハイエンドモデルと比べて遜色がない印象です。スクリーンの上部にはしずく型のノッチ(切り欠き)を設け、そこにインカメラを搭載しています。スクリーンをめいっぱい使える、昨今流行りのデザインと言っていいでしょう。

約6.4型の有機ELディスプレーの画面占有率は約88.6%。左右と上部のベゼルは細めだが、下部のベゼルはやや太い。サイズは約75×160×8mmで、重さは176g

 本体の右サイドに電源ボタンと音量ボタンを搭載。左サイドにSIMスロット、下部にUSBポートと、ボタンレイアウトはベーシック。上部にはイヤホンジャックを搭載しています。最近は、USBポートがイヤホンジャックを兼ねる機種が増えていますが、充電しながら有線のイヤホンで音楽を聴けることにメリットを感じる人もいるでしょう。

右側面に電源ボタンと音量ボタン
左側面のSIMスロットにはnanoSIMとmicroSD(最大512GB)を装着可能
上部にはイヤホンジャックを装備
底部にはUSB Type-Cのポートを備える

 カラバリはブルー、レッド、ブラック、ホワイトの4色。筆者はブラックを借りましたが、やや青みがかったブラックで、光が当たると斜めに線が入るように反射します。パッと見ではブルーやレッドが目を引きますが、ブラックやホワイトも実際に手に取ってチェックすべきでしょう。

背面パネルは光沢が強めでリッチな質感
広角+超広角のデュアルカメラと指紋センサーを搭載

3万円台ながら超広角での撮影を楽しめる

 アウトカメラは、広角(1300万画素)+超広角(500万画素)のデュアルレンズカメラで、超広角は人間の目の視野に相当する約123度の画角で撮影できることがセールスポイント。ハイエンドモデルでは超広角レンズがトレンドになりつつありますが、3万円台のスマホで超広角撮影を楽しめるのは希少。同価格帯の競合機種に対するアドバンテージといえるでしょう。

広角で撮影した作例
超広角で撮影した作例

 広角カメラは約79度の画角で撮影でき、F値1.9の明るいレンズを採用していることがポイント。実際に撮影してみると、夜景もかなり明るく撮影できました。さらに明るいレンズや高性能なセンサーを搭載するハイエンドモデルと比べると見劣りしますが、これまでもミドルレンジの機種を使っていた人なら、満足できるでしょう。

広角で夜景を撮影した作例
超広角でも、同じような明るさで撮れた
別の場所で広角で撮った作例。一見きれいだが、拡大すると画質はやや粗い
料理はナチュラルな色で撮れた
花を撮影すると、背景がナチュラルにぼけた

 撮影画面はわかりやすく、メインと超広角の切り替えはワンタッチで行えます。19種類の撮影シーンを判別し、被写体に最適な設定が行われる機能も備えています。マニュアルの「プロ」や、ボケを調整できる「ライブフォーカス」という機能もありますが、ほとんどの状況では「写真」(オート)のままで撮影してよさそうです。

広角と超広角の切り替えはワンタッチ。被写体・シーンの自動認識にも対応し、認識結果は右上に表示される。タップにして自動設定を解除することも、このようにフルスクリーンでの撮影も可能

 インカメラは約800万画素でF値は2.0。シングルレンズですが、画角を標準または広角に切り替えられる機能があり、グループでの自撮りもしやすそうです。

広角にすると、2人でも余裕で撮影できる。顔認識された複数人のビューティ補正も可能

片手でも操作しやすく、便利機能も充実

 OSはAndroid 9で、Galaxy独自のカスタマイズも施されています。これまでにGalaxyを使ったことがある人はスムーズに使いこなせるでしょう。

 筆者が便利に思ったのは、背面の指紋センサーをなぞって通知パネルを表示できる機能。片手で通知をチェックしたり、設定を変更したりできます。また、画面の左下または右上から画面中央に向かってスワイプすると「片手モード」にも切り替えらえます。約6.4型の大画面を搭載していますが、これらの機能を使えばスムーズに片手操作ができそうです。

多彩な便利機能を搭載。ただし、手の側面で画面を横切るようにスワイプしてスクリーンショットを撮る「スワイプキャプチャ」は、ちょっとコツが要るかも
「片手モード」に切り替えると、画面の隅にまで指が届く

 ほかに、スリープ状態でも現在時刻や通知などを表示できる「Always On Display」や、複数のアカウントを設定できないSNSのアプリを2つインストールして別々のアカウントで使える「デュアルメッセンジャー」が役立つ人もいるでしょう。便利機能は、ハイエンドのGalaxy Sシリーズと変わらない印象です。

ほとんど電力を消費せずに、時刻などをロック画面に表示できる「Always On Display」は、表示する時間や項目などを設定可能
「LINE」や「Facebook」を複数アカウントで利用できる「デュアルメッセンジャー」
ホーム画面は、初心者向けの「かんたんモード」にも切り替えられる

 画面下のナビゲーションバーは、初期設定では左から履歴(マルチタスク)・ホーム・戻るの順に並んでいます。この順番を並び替えたり、ナビゲーションバーを表示せずに、Android 9の標準のジャスチャーを主体とする操作に変更することもできます。

ナビゲーションバーは、自分が使い慣れた表示に変更可能

パフォーマンスはミドルクラス相当

 プロセッサーは、サムスン製の 「Exyonos 7904」というオコタコアCPU(1.8GHz×2 + 1.6GHz×6)で、メモリーは4GB、内蔵ストレージは64GBという構成です。このGalaxy A30は以前にも借りて使ったことがあって、合わせて2週間ほど使用しましたが、日常的な用途で動作が気になることはなかったです。ですが、複数のアプリが立ち上がっている状態でカメラを使ったり、ゲームをしたりすると、やや反応が鈍くなったりしました。

 「AnTuTu Benchmark」というアプリでベンチマークを測定したみたところ、スコアは、いかにもミドルレンジという結果でした。グラフィックに凝ったゲームや動画編集など、大きな負荷がかかる使用には適さないと考えるべきでしょう。

「AnTuTu Benchmark」で3回計測した最高値は「106745」だった。Snapdragon 600番台を搭載するスマホに近いスコアだ

 なお、UQ mobileのSIMで動作確認をした後、ドコモ回線を使うIIJ.mioのSIMに差し替えてみました。ドコモ回線のSIMを挿すと、APNリストには「spモード」だけが表示され、MVNOのAPNは自分で設定する必要がありました。しかし、IIJ.mioでも問題なく通話もデータ通信もできました。将来、他のキャリアやMVNOに変更する可能性がある人や、海外で使う予定がある人にも安心でしょう。

ドコモ回線のSIMを挿すと、APNリストに「spモード」が表示された。他のMVNOのSIMで使うには、自分でAPNの設定が必要だ

 日本向けでは “サムスン初のSIMフリー” といえるGalaxy A30。基本仕様はミドルですが、ディスプレイやカメラはミドルハイという印象。3万1644円という価格は、ズバリお買い得でしょう。UQ mobileでiPhoneを選んだ場合、iPhone 6s(32GB)が3万9600円、iPhone 7(32GB)が5万1480円ですからね。コスパを重視する人は、ぜひ検討を。

「Galaxy A30」の主なスペック
メーカー サムスン電子
ディスプレー 6.4型 Super AMOLED(19.5:9)
画面解像度 1080×2340ドット
サイズ 約75×160×8mm
重量 約176g
CPU Exynos 7904 1.8GHz+1.6GHz(オクタコア)
メモリー 4GB
内蔵ストレージ 64GB
外部メモリー microSDXC(最大512GB)
OS Android 9
FeliCa
カメラ画素数 アウト:約1300万画素+約500万
/イン:約800万画素
ワンセグ/フルセグ ×/×
防水/防塵 IPX5,8/IP6X
バッテリー容量 3900mAh
生体認証 ○(指紋、顔)
連続通話時間 約1990分
連続待受時間 約670時間
USB端子 Type-C
カラバリ ブルー、ブラック、レッド

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