ドコモからワイモバイルに乗り換えたワケ

文●山口健太

2019年11月28日 09時00分

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 10月1日に施行された改正電気通信事業法により、スマホ業界に「端末割引は2万円まで」「長期契約の違約金は1000円以内」などの新ルールがもたらされました。これを機に、キャリアやプランを考え直している人も多いのではないでしょうか。

 実は筆者も、仕事に使っているメイン回線をNTTドコモからワイモバイルに切り替えてみました。

■大手キャリアは「お得感」の競争に

 10月には携帯料金の値下げが期待されていたものの、新規参入するはずだった楽天の有料サービスの開始が遅れたこともあり、大手キャリアの料金は高止まりしている印象があります。

 その一方で「月々サポート」などの端末購入補助は廃止され、端末の値引きも2万円までに制限されました。ミッドレンジの「Galaxy A20」など、規制の範囲内で「1円」で売られている端末はあるものの、最新のハイエンド端末を入手するハードルは上がっています。

 代わりに各キャリアが競っているのが、キャッシュレスやポイントの連携に代表される「お得感」です。その最新事例となったのが、12月1日からドコモが新料金プランのユーザー向けに提供する「Amazonプライム1年間無料」です。

ドコモはギガホ利用者に「Amazonプライム」を1年間無償で提供

 Amazonプライムの年会費4900円はドコモが負担。新料金プランのユーザーはまもなく1000万人に達するとのことから、ドコモは少なくとも100億円規模を還元する用意があることになります。

 5G時代に向けて、大手キャリアによるサービスのバンドルはますます増えるものと予想されています。

■伸び悩むMVNO市場の勢力図は変わるか

 大手キャリアがお得感の競争に走る一方、余計なサービスよりも通信料金の値下げを求める人にはMVNOという選択肢があります。

 MMD研究所の調査では、メイン回線としてのMVNOのシェアは13.2%で、2018年の10.1%から着実に伸びています。ただ、大手キャリアが約8割のシェアを占める状況は大きく変わっていません。

 その中でNTTコミュニケーションズの「OCN モバイル ONE」は、音声込みで980円からという新料金プランを発表。端末の安さでは定評のあるNTTレゾナントの「goo Simseller」とも連携しながら、「MVNO市場でシェア1位を狙う」と宣言しました。

OCNモバイルONEは「MVNO市場で1位を狙う」宣言

 これまでMVNO市場では楽天モバイルが1位を占めていましたが、楽天は長期的には自社回線に移行していくと予想されています。ここでMVNO市場の勢力図が変わる可能性があるわけです。

■メイン回線をワイモバイルにした理由

 こうした業界の動きがある中で、筆者が仕事に使っていたドコモ回線にも問題が出てきました。月々サポートによる毎月2900円の割引が終わったことで、毎月の携帯料金が一気に上がったのです。

 それと入れ替わりになるように、筆者は楽天自社回線の無料サポーターに当選。当面の間、無料でテザリングや海外でのデータ通信ができることになりました。そこで思いついたのが、メイン回線のワイモバイルへの切り替えです。

オンラインでSIMカードを注文。移行自体は10分もかからずに完了した

 ワイモバイルの料金は大手キャリアより安いのはもちろん、無制限の音声通話が月額1000円と安く、PayPayとのキャンペーンがあることも魅力です。さらに家族割を適用することで、「スマホベーシックプランM」を大手キャリアの半額近い料金で使える計算になりました。

 また、これまで2年間無料だった「データ増量無料」は、11月29日以降に申し込むと無料期間が1年間に短縮されます。これもワイモバイルに乗り換えるには良いタイミングだったといえます。

ワイモバイルの「データ増量」、11月29日以降は無料期間が1年間に

 ドコモの場合、dカードやdポイントと絡めたキャンペーンや、新たに追加されたAmazonプライムの特典はたしかに魅力的です。ただ、それらを合計しても通信料金の差を埋めることではなさそうです。

 2020年春には大手キャリアの5Gサービスの開始が予定されており、戻りたくなる可能性は十分にあります。その場合も、ワイモバイルの新料金プランは契約期間の縛りがなく、いざとなれば大きな費用の負担なく戻ることができます。

 2年契約が事実上なくなったことを最大限に活かして、しばらくは業界動向に合わせてキャリアを乗り換えるスタイルを試してみたいと思っています。

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