Uber Eatsを使えばイギリスでもおいしい料理が食べられるのか?

文●山口健太 編集● ASCII

2020年01月08日 16時00分

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 これまで連載で何度か取り上げてきた英国は、キャッシュレスが普及し、SIMカードも入手しやすく、旅行しやすい国のひとつです。英語が公用語で、治安もおおむね良いことから、海外旅行でも人気の国といえます。

 そんな英国ですが、入国時の審査や、おいしくない食事事情のように、気になる点があったことも確かです。それらは改善されたのか、2019年12月にロンドンとマンチェスターを訪れてみました。

■キャッシュレス、SIMカードは安定の便利さ

 英国ではキャッシュレスが普及し、現金が必要になる場面は減っています。主に使われているのはNFCのコンタクトレス決済。Apple Payの場合、Mastercardのロゴが表示された日本のクレジットカードなら、そのまま利用できます。

マクドナルド(左)、KFC(右)などファストフードはオーダー端末の導入が進んでいる

 いつも訪れるロンドンはもちろん、今回初めて訪れたマンチェスターでも、交通機関やスーパー、ファストフード、小さな商店までキャッシュレス対応済み。現金を使うことなく旅行できました。

マンチェスター市内を移動するのに便利なトラム「Metrolink」
支払いはNFCコンタクトレスに対応。駅に設置された端末でチェックイン・チェックアウトをする
ナショナル・レールの改札は、NFC・磁気券・QRコードの3種類に対応している

 念のため現金も持ってはいたものの、2017年から2018年にかけて5ポンドと10ポンドの紙幣が新札に切り替わり、旧札が無効化されたことがありました。欧州各国で紙幣の切り替えは進んでおり、なるべく現金は持ちたくないのです。

 現地での通信環境については、空港のSIMカードの自販機などで容易に手に入ります。筆者が使っている「Vodafone UK」のSIMカードは、欧州全域で1日1ポンドで500MBのデータ通信ができる「Pay as you go 1」プランが便利です。

SIMカードの自販機も健在

■難関だった入国審査に「自動化ゲート」が登場

 英国を旅する上で欠かせないのが「入国審査」です。どの国にも入国審査はありますが、英国は特に意地悪な質問をされることがあり、旅行者を悩ませる存在となっていました。

 外国人の多いロンドン・ヒースロー空港ならまだしも、郊外のLCC空港や地方空港、あるいは鉄道や船で入国しようとすると、欧州外から来る外国人が目立ちます。筆者もチケットの提示を求められるだけでなく、根掘り葉掘り質問してきたり、議論をふっかけてきたりと、一癖も二癖もある審査を受けてきました。

 ところが2019年5月20日より、自動化ゲート「eGate」を日本人が利用できるようになり、一般的な観光や商用であれば有人の審査を受けることなく、入国できるようになりました。羽田や成田の自動化ゲートとほぼ同じで、パスポートを置き、カメラを見るだけで通過できます。


▲eGateは日本のパスポートでも利用できる

 eGateは英国の主要都市の空港や郊外のLCC空港に導入されています。マンチェスター空港で試したところ、たしかに一切の会話をすることなくスムーズに入国できて、感動をおぼえました。

■フードデリバリーで食事事情が改善

 英国に滞在中の問題のひとつに、食事があります。お金を出せばおいしいものはあり、スコットランドは意外といい店が多いなど例外はあるものの、日本やアジアのように安くておいしいものを探すのは大変です。

 しかし英国では以前からフードデリバリーが発達しており、日本でもなじみのあるUber Eatsや、英国発のDeliverooが普及しています。特にUber Eatsは、日本で使っているアプリとアカウントはそのまま、配送先のホテルなどを指定するだけで英国でも使えました。

Uber Eatsは英国でもそのまま使えた。主要な地方都市も対応している

 配送料は3.5ポンドほどかかるものの、近所で頼んだ人に相乗りする「配送手数料無料プロモーション」を使えば無料です。ちなみに配達員は日本のような自転車とリュックではなく、米国と同じく自動車移動でした。

 ただ、フードデリバリーで必ずしもおいしい食事が届くわけではない、という点は注意を要するところ。英国で評価の高い料理が、必ずしも日本人にとっておいしいわけではないということです。

英国といえばフィッシュアンドチップス。デリバリーではお店で食べるよりも味は落ちる
アジア料理には期待したものの、チャーハンには甘いソースがかかっており、寿司はシャリが大きすぎた

 全体的に見て、欧州の中でも旅行しやすい国になった印象です。特に英語に自信がない人にとって難関だった入国審査が自動化されたのは大きいといえます。初めての欧州旅行においても、英国は魅力的な選択肢ではないでしょうか。

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