サムスン「Galaxy S20」動画ファースト時代の1台

文●山口健太 編集● ASCII

2020年02月15日 16時00分

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2020年最新モデル「Galaxy S20」シリーズが登場 筆者撮影

 2月11日(米国太平洋時間)、サムスンは新製品発表会「Galaxy UNPACKED 2020」において、フラグシップスマホ「Galaxy S20」シリーズを発表しました。

 今回、米サンフランシスコで取材する機会を得られたので、さっそく現地に行ってきました。注目すべきは「動画ファースト」時代を見据えたカメラ機能です。

■高画素数とAIを活かした「切り出し」が可能に

 スマホ市場ではカメラの開発競争が続いています。サムスンもまた、「世界のスマホユーザーが最も求めているのはカメラ性能だ。画質、画質、そして画質が重要だ」と、2020年も全面対抗する構えを示しました。

 これまでのGalaxy S10シリーズの後継となる「Galaxy S20」と「Galaxy S20+」は、6400万画素のセンサーを搭載。AIによる画像処理を組み合わせることで、広角で撮影した写真の一部を切り出しても精細な写真を得られることを示しました。

広角で撮った写真から、撮影後に一部を拡大して切り取るデモ
AIによる画像処理も活用することで、精細な写真として切り出せる

 最上位モデルの「Galaxy S20 Ultra」は、望遠カメラに1億800万画素のセンサーを搭載。ハイブリッド10倍、デジタル100倍の高倍率ズームを実現した、かつてない強力なカメラを備えたモデルとなっています。

強力なスペックのカメラが特徴の「Galaxy S20 Ultra」

■若者世代に広がる「動画ファースト」

 Galaxy S20を理解する上で、押さえておきたいのが「動画ファースト」に向かう流れです。

 スマホのカメラといえば、「静止画」モードが基本。これに対して、InstagramのストーリーやTikTok、YouTubeなど動画の需要が高まる中、「常に動画で撮る」若者が増えているとサムスンは見ています。

若い世代を中心に、最初から動画で撮る人が増えているという

 そこでGalaxy S20が搭載したのが「シングルテイク」モード。このモードで最大10秒間の動画を撮ると、印象的なシーンをとらえた静止画やエフェクト付きの動画をいくつも自動生成してくれます。

シングルテイクモード。まずは最大10秒間の動画を撮影する
撮影が終わると、写真映えする瞬間の静止画や、エフェクト付きの動画を自動生成してくれる

 写真や動画を加工するアプリは多数ありますが、このモードは複数のカメラやプロセッサー性能を活用し、さまざまなバリエーションを一括して作り、提案してくれるわけです。SNSごとに投稿する内容を分けることにも使えそうです。

 カメラの世界にはシャッターチャンスという言葉があるように、写真映えする瞬間は限られています。撮影できるチャンスが1度しかないことも少なくありません。そんな場面でもシングルテイクモードなら安心して「一発撮り」できるというわけです。

■5G時代の動画需要を先取り

 何でも動画で撮るメリットとして、動画から静止画を切り出せる機能の存在があります。Galaxy S20は8K動画の撮影に対応しており、写真のように精細とまではいかないものの、用途によっては十分に「使える」静止画を得られます。

Galaxy S20 Ultraによる8K動画からの静止画(左)と通常の写真(右)の比較。(画面をスマホで撮ったものなので参考程度に)

 8Kの動画は数分間でギガバイトを超え、アップロードするには日常的にたくさんの「ギガ」を消費します。LTE回線では速度や容量に限界がありますが、2020年春から始まる国内キャリアの5Gサービスでは「無制限」のプランも検討されています。

 Galaxy S20シリーズは展開地域によるものの、基本は全モデルが5G対応です。5Gの普及が進めば、スマホでは静止画よりも動画を撮る機会が増え、その解像度も4K、8Kと上がっていくことが予想されます。Galaxy S20はこうした5Gの動画需要を先取りしたスマホといえそうです。

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