スマホで映像を持ち運ぶ、AQUOS PHONE SH-06D入門 (3/5)

文●鳥居一豊、提供●NTTドコモ

2012年05月14日 13時30分

(5) NOTTV(ノッティーヴィー)

  • メリット: DVD並みの高画質で、SNS連動など機能も充実
  • デメリット: 有料サービスでコンテンツの広がりも未知数

ホーム画面には便利なNOTTVウィジェットも用意! 放送は専用アプリで視聴する

 そして最後が、日本初のスマホ向けの放送であるNOTTV。地上アナログ放送で使っていたVHF帯の空き領域を使う新しい放送局で、現在のところは南関東・東海・関西・広島・福岡・沖縄など大都市圏が放送エリア。今後サービスエリアを拡大していき、2013年までには全国にサービスを拡大する予定だ。映像の解像度は720×420でフレーム数も毎秒30コマとなっており、ワンセグの約10倍と言われている。

 4月26日時点で、3チャンネルの24時間放送が行われており、一般のテレビ放送にようにリアルタイム視聴を行うほか、あらかじめ番組を登録しておけば見たいコンテンツを自動で受信しておき、好きなときに視聴できるシフトタイム視聴もできる。このほか、TwitterやFacebookと連動し、コメントを書き込めたり、クイズ番組などに解答者として参加したりといったことも可能。このほか、書籍や雑誌などのコンテンツを配信するサービスも将来的には予定している。

 電波を受信する放送ではあるが、サービスは基本的に有料で月額420円(税込)となる。番組は月額サービス利用料のみで見られるものが大半だが、一部プレミアム料金が必要になるものもある。とはいえまだ始まったばかりのサービスではあるが、スマホの特性を活かした従来にない番組放送になりそうで、今後の展開も楽しみなところだ。

 それぞれに楽しみ方も異なるが、AQUOS PHONE SH-06Dなら、多くのサービスから自分にマッチしたものを自由に選べる。テレビ放送をはじめとする多彩な映像の楽しみをまとめてしゃぶり尽くせるのだ。

スマホで見られる映像の種類
コンテンツの種類 メリット デメリット
ワンセグ 屋外でも地デジが視聴可能。録画も可能 画質的には少々不利。スポーツなどは見づらい
ネット配信 コンテンツ数が多く、公式チャンネルも多い 玉石混淆で質のバラつきが多い
DLNA/DTCP-IP HD画質でテレビ放送を手軽に楽しめる 家の中でのみ利用可能。BDレコーダーが必要
持ち出し番組 VGA画質でテレビ番組を持ち歩ける ダビングを行うための手間がかかる
NOTTV 地上波とは違うオリジナル番組 有料サービス

AQUOS PHONE SH-06Dという選択
──映像コンテンツを徹底的に楽しむために

 最新のNOTTVにも対応したAQUOS PHONE SH-06Dは、映像コンテンツを楽しみ尽くすための性能も充実している。まず高画質性能でももっとも重要な表示パネルは、4.5インチHD液晶を採用。スマホの中でもかなり大きめで、しかも解像度は720×1280ドットと高精細。ハイビジョン映像もOKの緻密な表示で、動画だけでなく写真や文字もくっきりと鮮明に映し出す。

スマホといってもディスプレーは720×1280ドットの解像度を持つ。パソコン用のウェブサイトもレイアウトを崩さず表示できる

 さらに、屋外ではバックライトの明るさを自動で制御するので、直射日光の下でも映像が見やすい。画面への映り込みを防止する処理など、映像をより高画質で楽しむための機能は、これまでの携帯電話や液晶テレビ開発のノウハウがしっかりと活かされている。

 そして、YouTubeなどでもアップされている3D表示にも対応。裸眼3Dなので手軽に楽しめる。このほか、CPUは最新のデュアルコアCPU(OMAP4460 1.2GHz)で、各種アプリをサクサクと動作させるだけでなく、低解像度のネット動画も美しく表示できるスケーリング(解像度変換)機能なども備えている。

 このほか、同梱の卓上ホルダを使えば、ポータブルテレビのようなスタイルで手軽に視聴できる。机の上に置いてもいいし、ベッドで横になったままテレビを見るのもいいだろう。BDレコを連携すればテレビ放送や録画した番組の視聴も可能と、活躍の幅は極めて広い。スマホを買ったはずなのに、気がついたらメチャクチャ便利な多機能テレビとして活用していた!! なんてことになってしまうはず。

オーソドックスなスマホのデザインではあるが、映像デバイスとしてディスプレーを可能な限り大きくしようとした努力が見られる。ただ正面下部のボタンは小さくてやや押しにくいかも

同梱のクレードル。NOTTVを見るときはクレードルにおいて充電しながら見るのが鉄則。スマホ本体のものよりもごついアンテナで受信感度が良くなる

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