今回紹介する「BF-01D」は、NTTドコモの「Xi」に対応するモバイルルーターだ。Xi通信だけでなく、公衆無線LANに対応し、有線LANと接続することで無線LANコンバーターにもなるなど多機能性がウリの製品となっている。
クレードルで有線LAN接続が可能
PCとの連携利用の幅が広がる「BF-01D」
本機の注目ポイントはクレードルが付属することと本体に16GBのストレージを内蔵している点。クレードルは付属ACアダプターと組み合わせて充電スタンドとして使えるほかに、有線LAN端子を備えている。
この有線LAN端子により、BF-01Dを据え置き型の無線LANアクセスポイントとして利用できるほか、有線LANポートのみの(無線LAN機能のない)PCでBF-01Dの通信機能を用いてインターネット接続が可能となる。
例えば、ホテルの客室内にある有線LAN端子を本機に接続してインターネット回線を無線LANに変換し、スマートフォンやノートPCでアクセスするといった方法が考えられる。出張や旅のお供として活用できる機能である。
内蔵ストレージ機能へのアクセスは、PCからはウェブブラウザー、AndroidまたはiPhoneではアプリ(Personal Media eXchange)を使ってアクセス可能。このアプリは、BF-01Dのバッテリー残量や通信状況を確認できるほか、ストレージへ端末内のデータを自動的に移動したり、さらにオンラインストレージにアップロードする機能も備えている。
また、Podcastなどのコンテンツを自動的にダウンロードし、ストレージ内に保存することも可能だ。通勤・通学時など安定して通信ができない時間帯があるユーザーには、ちょっとしたメリットになるだろう。
さらに、BF-01D(のクレードル)の有線LAN端子にNASを接続することで、そのNASを無線LANで共有することが可能となる。つまり、持ち歩いているときは16GBのストレージとなり、家ではクレードルに差すことで大容量ストレージとして使えるわけだ。
このほか、対応する公衆無線LANのサポートエリアに入ると自動的に回線をXiやFOMAから無線LANに変更する機能も搭載。本体はバッファロー製ということもあり、SSIDやセキュリティーキーの入力なしで接続設定が行なえる「AOSS」機能を搭載する。設定画面はホームユースを強く意識しているなど、エントリーユーザー向けの設計になっているのも特徴だ。