スマホやタブレットをHDMIで出力してみる
スティック型Android端末ならHDMIコネクターにサックリと接続してテレビで画面表示ができるが、Androidスマホまたはタブレットをテレビに接続するのはまたちょっとしたハードルがある。
まずはスマホやタブレットにHDMI端子があるかどうか。さすがにここ1~2年にリリースされたスマホやタブレットだと、HDMI端子は比較的多くの機種についているが、2011年前半より前のモデル(Android 2.1とか2.2とか)だと、HDMI端子がないモデルもある。
そして、スティック型Android端末ではケーブルは不要(もしくは延長ケーブルが付属)だが、スマホやタブレットではHDMIケーブルが必要で、製品にはほぼ付属しない。さらに搭載されているHDMIはmicroHDMI端子であるため、テレビなどに搭載されている通常のHDMI端子とは変換ケーブルないしは変換アダプタ―を介して接続する必要がある。
スマホやタブレットにmicroHDMI端子があり、ケーブルも用意したならあとはテレビに接続するだけ。機種によっては設定でHDMI出力を有効にする必要があるが、そこさえ気をつければ意外と簡単に画面出力が行なえる。
充電もできてリモコン操作も可能な「MHL」が便利!
ただ、もしお手持ちのAndroidスマホやタブレットが「MHL」に対応しているのであれば、ぜひ活用していただきたいところだ。
MHLは「Mobile High-definition Link」のことで、スマホやタブレットをハイビジョンテレビやディスプレーに接続する規格。スマホからテレビへの映像出力はもちろんだが、同時にテレビからスマホへの給電が行なえるのが最大の特徴。つまり、自宅でスマホを充電器に接続するがごとく、テレビに接続できるというわけだ。
加えて、MHL対応テレビのリモコンでスマホの操作までできてしまうのもウリの1つ。スマホ側のコネクター的にはmicroUSBと同形状で、テレビ側はHDMIと同形状となる。つまり、ケーブル形状はmicroUSB→HDMI変換ケーブルなのだが、利用するにはスマホとテレビ、双方でMHLに対応していることが必要となる。
スマホやタブレットではMHL対応機器が徐々に増えているが、テレビ側でMHLに対応する機種はまだまだ多くないのが現状だ。
テレビ側のMHL対応機器は少ないものの、そこはMHLアダプターなるものが存在する。前述のとおり、MHL→HDMLアダプターがあれば、スマホやタブレットの画面を大型テレビに出力することができるだけでなく、充電も可能になる。
ただし、MHLはスマホ製造メーカーによっては若干仕様が異なっており、純正アダプターを使用しないとうまく使えない場合があるので注意が必要だ。