自慢のカメラ機能をさまざまなシーンでチェック!
さて、アウトカメラとインカメラをチェックしよう。アウトカメラは1310万画素で、ユニットについては非公開だが発色傾向からExmorRS for mobileだと思われる。シャープチューニングのクセとしては、デジタル一眼レフと比べると、1段明るいのがデフォルトといった感じで、素直に撮りたい場合は、-1EVがいいだろう。画面右側をフリックで明るさの調整が行なえる。ホワイトバランスのクセは、白を白として思いっきり拾っていくといったところだろうか。たとえば、白熱灯の下で撮影した場合でも、肉眼視している色ではなく、蛍光灯下で見ているような色になる。このあたりは、iPhone 5のチューニングは真逆といったところだ。
慣れてくると撮影は楽になるが、最初は色の変化を画面で見つつチェックするといい。上記の通り、ディスプレーの色再現性がいいのもあり、けっこうこだわれる。暗所での撮影についても、光学手ぶれ補正+電子手ぶれ補正、イメージセンサーのおかげで撮りやすい。ちなみに、撮影時はタッチパネルの明るさを50%にしておくと、撮影データをPCディスプレーで見たときとの違和感が少なくなる。
逆にカメラのUIはやや迷走気味だ。たとえば、料理を撮る場合。撮影モードに「料理」があり、シーンにも「料理」がある。撮影モード側の「料理」はリサイズした状態でSNSへのアップロードをしやすくしたといったモードで、シーン側の「料理」はやや赤味を加えておいしく見せるというもの。まずこのあたりでちょっと操作に戸惑った。またシーン側の「料理」はあまり効果的ではない。上記の色を取るときのクセもあり、おいしそうな色になりにくく、ホワイトバランスを調整したほうがよかったりする。
「設定」を開いた場合もスクロール必須になっており、慣れてくるほど面倒に感じてしまう。メニューキーから「設定一覧」を呼び出せるのだが、ホワイトバランスやISOはカメラ起動ごとにデフォルトに戻ってしまうため、明るくなりがちなのをいつも回避したい場合はこれも手間となる。撮影モードにユーザー設定の項目がほしいところだ。けっこういじれるだけに残念な部分になっている。
インカメラは120万画素。手ぶれ補正やエフェクトといった機能はなく、露出補正とタップショットくらいだが、写りがとても良くなっている。インカメラについては下の写真を見てもらったほうが早いだろう。
小さめでスペック重視なら
AQUOS PHONE EX SH-04E
AQUOS PHONE EX SH-04Eのチェックをしてきたが、スペックにしても普段使いにしても不満のない端末だと感じた。バッテリー駆動時間も上々、加えてディスプレーの発色もよく、スマホを音楽プレイヤーにしているという人もmicroSDXCの64GB対応が大きなメリットになるだろう。
ディスプレーに使われている強化ガラスの耐久性は紹介した通りで、滑落でもしない限り、キズが生じることは少なそうだ。このように、AQUOS PHONE EXはとてもいい仕上がりになっている。5型はでかすぎると感じた人であれば、要チェックの1台だ。