スイッチポンでチューニング
弦楽器奏者は大助かりです
アンぽん 操作はとっても簡単です。目的に応じて、画面下に並ぶ3つのボタンをタップしてチューニングするんです。
ノッツ 画面上部の音名をスライドさせて、「Tune'○'」をタップすればいいんですね。楽器を鳴らして音名を判別させる場合には、「Tune Auto」を使えばいい。
アンぽん ただチューニングするだけではなくて、細かい設定もできるのが嬉しいところです。チューニングする楽器の種類だって選べちゃいますよ。ギターだけじゃなくて、ヴァイオリン、ヴィオラ、ウクレレなどなど。
ノッツ 楽器の音量に合わせてマイクの感度を設定したりもできるんですね。日本のオーケストラや電子楽器などで一般的なA=440Hzという基準とは異なったピッチでもセッティングできるというのも、オーケストラ奏者の人には役立つかもしれません。
アンぽん 基本的にはスイッチポンでチューニングができる、超シンプルなアプリで使いやすいと思います。
ノッツ 押入れからホコリをかぶったアコースティックギターを、久しぶりに取り出して弾いてみようかな……というお父さん方には、うってつけのアプリですね。チューナーが見当たらなくても、スマホとこのアプリでOKです。
アンぽん そういうシチュエーション、ありますものね。
ノッツ そうですね……。ボロンボローン。もう弦は何年張り替えていないだろうか。夫婦の会話も職場で与えられる仕事も段々と少なくなってきた最近だ。このチューニングが狂いに狂った古いアコースティックギターのように、私の人生も少しずつズレていったのかもしれない。久しぶりに爪弾くギターの音色は私の心を穏やかにする。昔ほどは弾けないが、それでも結婚前に弾いた得意なフレーズをこの指はまだ、覚えていたのだ。そうだ、あの頃は毎日ギターをチューニングし、弾いていたんだもんな。私の久しぶりのギターは、妻との会話のきっかけになるだろうか。柔らかな旋律ががさらに私を包む。だんだんと昔の勘を取り戻してきた。妻が家を出てもう3日になる……。
アンぽん 長いよ! というか、ギターの勘を取り戻す前に妻を取り戻せよ! 油断したらすぐ暗い妄想をしますよね。
ノッツ そうですね。だけど楽器でも日常でも、毎日チューニングを施して調律するというのは、とても大事なことでは……というお話でした。今回はこのあたりで。
アンぽん 早くも打ち切りの予感がしていますが、またお会いしましょう。次会う時は、私たちにASCII.jpからチューニングという名の制裁が施されていることうけ合いです。