実際に人形を撮影して
デジイチと比べてみよう
次に実際に撮影してテストを行う。これまで通り人形を撮影して比較してみるが、従来は「実物に近い色」というのが基準だったが、この判断ではクッキリ鮮明な“実物よりキレイなのでは?”という写真をどう評価すべきか、ケースバイケースになっていた。
もちろん写真の美しさの基準は人によって違うだろうが、もっとひと目で参考になりそうな基準を、と考えて今回からは同条件でデジイチ(キヤノン「EOS 70D」)でもオートで撮影し、その写真と比較してみることにした。スマホのカメラで“本家のカメラに近い写真”が撮れたほうが勝ち、というのが新しい基準だ。
ではデジイチを含めて4枚の写真を比べてみよう。
これらを比較すると、Xperia Z1が明る過ぎる感じに映った。カーテンの色がなんだか緑っぽく、これも印象が悪い。カラースポンジやアヒルの人形は良い感じなのだが。G2は逆に濃淡がクッキリしているのが分かる。
そしてGALAXY Note 3。実はこの写真がデジイチに一番近いのではないだろうか。造花の色が飛んでいるものの、全体的に見るとデジイチと比べて一番違和感が少ない。
暗所撮影でも比較してみる
続いて人形を暗所で撮影する。部屋の明るさは150~200ルクス。JISの基準では一般的なオフィスが500ルクスとされているが、日本のオフィスはそれよりもさらに明るいと言われているので、だいぶ暗い。
フラッシュが起動した場合は、強制的にオフにしている。正直3機種ともデジイチとは全然違う印象だ。とくに白い壁部分が、LG G2は紫っぽく、Xperia Z1は緑っぽく、GALAXY Note 3は茶色っぽく、といずれも不満が残る。
ただXperia Z1は今回も人形やスポンジの色が良い。LG G2はここでも濃い色だ。これはこれでキレイだとも思うが、ウサギの顔のあたりが暗くなったのが気になる。
GALAXY Note 3はここでも造花のピンク色がずいぶんと白いが、他はXperia Z1とよい勝負をしている。3機種とも不満はありつつも、明るくキレイには撮れるのは確かのようだ。