通信速度は3機種とも十分だが
au isaiがややリード
通信速度のテストは、これまたいつものように横浜駅前、東京駅ホーム、浦安駅前で行なった。ウェブブラウザーで計測する「BNRスピードテスト 画像読込み版」を使い、上下3回計測している。なお、テストを行ったのは12月上旬の平日の昼間11~13時。アンテナは3機種とも4本中4本立っていたが、浦安駅のみNexus 5が4本中3本になることがあった。
isai | DIGNO M | Nexus 5 | |
---|---|---|---|
横浜駅(下り/上り) | 10.45Mbps/9.09Mbps | 12.87Mbps/6.32Mbps | 16.22Mbps/8.93Mbps |
東京駅(下り/上り) | 25.12Mbps/4.66Mbps | 9.69Mbps/3.66Mbps | 8.41Mbps/6.95Mbps |
浦安駅(下り/上り) | 20.66Mbps/7.47Mbps | 19.52Mbps/6.47Mbps | 17.03Mbps/6.63Mbps |
全計測の平均 (下り/上り) |
16.76Mbps/6.29Mbps | 12.84Mbps/4.24Mbps | 12.19Mbps/7.01Mbps |
今回最速はauのisai。下り最大16Mbps。東京駅では25Mbpsを記録した。上りでも速い数値が出ている。相変わらずauの4G LTEはなかなか快調だ。同じauのDIGNO Mだが、なぜか全体的に遅い数値に。それでも平均で10Mbpsを超えてはいる。
実質的にソフトバンクのネットワークを用いるNexus 5は、isaiには負けた。ただし、横浜駅で下りが、東京駅で上りが1位となっている。なお、3機種を歴代機種で比較すると、下りの平均速度ではisaiが歴代4位、DIGNO MとNexus 5も上位に入っている。
ブラウザの表示速度では
Nexus 5が一番
では、通信速度の差はブラウザの表示に表れるのか? というわけで前サイクルから行なっているブラウザの表示速度チェック。ASCII.jpのトップページを3回表示(キャッシュは毎回消去)して、そのタイムを比べてみた。
isai | DIGNO M | Nexus 5 | |
---|---|---|---|
横浜駅 | 4秒10 | 4秒18 | 3秒94 |
東京駅 | 5秒98 | 4秒39 | 4秒54 |
浦安駅 | 4秒75 | 4秒88 | 3秒77 |
全計測の平均 | 5秒64 | 4秒97 | 4秒27 |
これではNexus 5が速く、isaiが遅い。とはいえ1秒ちょっとの差。速度比較とは比例しない結果になっている。Nexus 5はOSが最新ということもあり、ウェブブラウザーのレンダリング速度で差があったのかもしれない。
文句なしでisaiが勝利
isaiの使いやすさは本物だ
最後のウェブ表示だけはNexus 5に負けたが、今回のテストはisaiが常にリード。これは文句なしで勝利だろう。筆者はコンパクトなスマホが好きなので、いくら狭額縁でも「5.2型じゃ限度があるでしょ」というのがテスト前の心境だったが、見事な結果である。想像よりも見た目よりも、はるかに使いやすい。
DIGNO Mは持ちやすさではisaiより上で、背面のカーブはとても効果的。しかしスマホに慣れている人が使うなら、ちょっと設定をいじってタッチの感度を上げたり、もう少し“何かしたい”感じがする端末だ。しかしスマホ初心者が使うには、これくらいがいいかもしれない。
Nexus 5も決して悪い端末ではないが、意外と薄さや、コンパクトさが活かしきれない印象。デザイン的にはカッコよく、普段使いでそうそう差を感じることもないだろうが、“使いやすさ”という観点では、auの2機種が頑張っているようだ。
次回はカメラチェック。3機種ともカメラ機能をスゴくアピールしているという印象はないが、そんな3機種がどんな写真を撮れるのかに注目したい。