タブレットでカメラを使うのはちょっと……という人でも、6型クラスのファブレットでなら、それほど違和感は無さそう。今回のスマホ定点観測はファブレットのカメラ比較。そもそもファブレットではカメラが重視されているのか? 撮影速度、画質、機能を見てみよう。
まず、カメラの主なスペックは?
今回も比較に用いているファブレットは、6型クラスのASUSのSIMフリー端末「Fonepad Note 6 ME560CG」、au「G Flex LGL23」「Xperia Z Ultra SOL24」の3機種だ。まずはカメラのスペックを見ていこう。
Fonepad Note 6 | G Flex | Xperia Z Ultra | |
---|---|---|---|
カメラ画素数 |
800万画素CMOS (裏面照射型) |
1320万画素CMOS (裏面照射型) |
810万画素CMOS (裏面照射型) |
F値 | 2 | 2.4 | 2.4 |
インカメラ | 120万画素CMOS |
240万画素CMOS (裏面照射型) |
220万画素CMOS (裏面照射型) |
動画と静止画の同時撮影 | ○ | ○ | ○ |
動画最大サイズ | フルHD | 4K | フルHD |
シーン設定の有無 | ○ | ○ | ○ |
露出補正 | ○ | ○ | ○ |
ホワイトバランス調整 | ○ | ○ | ○ |
3機種の中では、G Flexが4K動画の撮影に対応ということで、メインカメラによる動画撮影サイズも比較した。
3機種とも最近のスマホと比べても遜色ないスペックだが、数字だけを見るとG Flexが1番という印象。Xperia Z Ultraは画質で勝負か。Fonepadも比較的安価なSIMフリー端末と考えると十分な性能。
また「シーン設定」に関しては、Xperia Z Ultraが「マニュアル」を選ぶと16のシーンを用意しているので、充実度ではXperiaが上だ。
前々回のスペック&料金比較ではFonepad、Xperia Z Ultraの2機種(関連記事)、前回の速度比較ではG Flexが勝ち(関連記事)、3機種とも並んでいる形だが、ここで差をつける機種が出てくるだろうか?
カメラの起動時間はZ Ultra
1秒前後でスピーディー
最初にチェックするのはカメラの起動時間。アイコンを押してからカメラが撮影できるようになるまでのタイムを競う。3回計測し、起動の様子を動画で撮影して確認している。
Fonepad Note 6 | G Flex | Xperia Z Ultra | |
---|---|---|---|
カメラ起動速度 |
1秒04~1秒81 (ホーム画面) |
1秒04~1秒98 (ロック画面) |
2秒13~2秒90 (ロック画面) |
1秒22~1秒92 (ホーム画面) |
0秒96~1秒11 (ホーム画面) |
これはXperia Z Ultraのホーム画面の起動が速い。ただしロック画面からカメラを起動する場合は、パネルをスライドする操作があるため若干時間がかかる(その代わり起動と同時に一枚撮影できる)。これは他のXperiaシリーズとも同じだ。
Fonepad Note 6とG Flexは最速1秒04で並んでいるが、ロック画面から起動できるG Flexのほうが有利だろうか。G Flexのロック画面からの起動方法は、アイコンをスライドさせるため、その操作がうまくいかないこともあるが、スムーズに起動できれば速かった。
0秒1を切ったFonepad Note 6
3機種とも速過ぎる……
続いては撮影間隔をチェックする。シャッターボタンを押してから次のシャッターボタンを押すまで。こちらは3機種とも速いこともあって、何度もテストを繰り返して最良の3回分を平均して載せている。またこれもテストの様子を動画に撮影してスロー再生で確認したが、今回はそれでも確認するのが難しい結果に。
Fonepad Note 6 | G Flex | Xperia Z Ultra | |
---|---|---|---|
カメラ撮影間隔 |
0秒28/ 0秒09(ゼロ・シャッターラグ) |
0秒12 |
0秒15/ 0秒15(クイック起動) |
被写体にもよるが初期設定時ですでにG Flexが0秒12とシャッターボタンを絶え間なく押せる。もっともXperia Z Ultraもほとんど差の無い0秒15、Fonepadも相当速く0秒28。ただし3機種とも常にこの速度ではなく、ピントを合わせたり、他の理由で急に撮影間隔が伸びることもある。また、最初の1枚は1秒前後かかる。
さらにFonepadではシャッターボタンを押すとすぐに撮れる「ゼロ・シャッターラグ」、Xperia Z Ultraでは「クイック起動の静止画撮影」を有効にする設定でもテストした。これはFonepad Note 6が0秒1を切る0秒09。これは体感的にもスゴい速さを実感でき、スロー再生で確認するのも大変だったほど。
この結果から3機種ともサクサク軽快に撮る分の要素については、まったく問題無いという印象だ。