ネットで申し込み、届くのをじっと待つ
筆者の場合は3日で届いた!
さて、メリット・デメリットがわかったところで、mineoの申し込みを行なう。まずアカウント(eoID)を取得し、そのアカウントで専用サイトにログインしてサービスを申し込む。その際、クレジットカードが必要になる。今回申し込んでみたのはデータ通信だけの「シングルタイプ」をSIMカードのみだ。
今回は選んでいないが、音声通話も付いたタイプや、MNPで他社から同番で移行することもできる。MNPで移行する場合、SIMが届いてからユーザーが切り替え手続きして回線が切り替わるため、MNPの手続き中の数日間、ケータイが使えないということは避けられる。
申し込みが完了すると、ケイ・オプティコムからメールで手続完了のメールが届く。SIMの到着日については「1週間程度でお届けいたします」との記載があったが、今回は申し込みの翌日に発送され、翌々日には宅配便でSIMが届いた。別便で届く「mineo登録証」はSIM到着の翌日に普通郵便で送られてきた。
SIMに同梱の説明書で設定完了
すぐに利用できる
mineo登録証がSIMよりも後に届くと書いたが、通信の利用はSIMに同梱される「ご利用ガイド」があれば設定可能。接続設定に個別のIDやパスワードが不要だからだ。格安SIMの利用に必要なアクセスポイントの設定情報はガイド以外にもmineoのWebサイトに記載されているため、ご利用ガイドを見る必要もない。
注意することは、格安SIMや海外SIM利用時に必要なアクセスポイントの設定方法が、auのスマートフォンでは若干用語が異なっていること。今回は1万円以下で入手した「Xperia VL」(SOL21)で試してみたが、通常は「アクセスポイント」だったりする項目が「CPA設定」などと用語が変わっている。mineoの設定サポートページ(http://support.mineo.jp/manual/network_setup.html)に機種ごとの設定画面の呼び出し方法が掲載されているので、事前に参考にするといいだろう。
設定が終われば、すぐに通信が行なえる。auのLTE対応スマートフォンを持っているのと同じように、常にLTEの表示が出ていて、快適な通信がスタートする。
速さとエリアのバランスがいいauのネットワーク
実際に使いはじめてみると、auのスマートフォンと同等のエリアや速度が堪能できた。
速度測定アプリで見ると、絶えず数十MBppsの速度が出ており、上り速度も高速。何よりも「LTE」の表示が出ていることが多く、常に高速通信している感じがする。地下鉄の駅間でもLTE表示が途切れにくいのも今のau回線の特徴だ。
auの通常のLTE契約では、LTEが圏外のときでも3Gのエリアならば通信ができるが、mineoはLTE圏内のみで利用できるという制約がある。場所によっては通常のau契約とmineoでエリアの差を感じることもあるかもしれないが、筆者が首都圏を移動したり交通機関内などで使っている限り、今のところエリアで不便を感じていない。
今回試用したSOL21は2.1GHz帯のLTEに非対応だが、800MHz帯のエリアの広さから不利になっていない印象を受ける。auの最新機種と同時に持ち歩いてエリアを比べても、まったく差を感じない
全体的に見れば満足度が高く、テザリング利用ができる点でドコモのネットワークを使った格安SIMのように別途モバイルルーターを用意する必要がなくなった。導入して1週間ほどだが、早くも通信のメインSIMとしてmineoを使っている。