ホワイトバランスはデータ的にフラットに寄るカメラ
アウトカメラは800万画素で、インカメラは500万画素。インカメラの画素数については2014年夏モデルのハイスペック端末よりも遙かに高い。まずアウトカメラから見ていくと、撮影した写真データのEXIFにはF値は記載されておらず、不明。暗所ではシャッター速度1/10、ISO1500になっていた。
カメラアプリ自体も、ホームアプリ同様にシンプルで、ノーマルモードよりもスマートモードで撮影したほうが絵としてはしっかりしやすい。注意点はWBの挙動。2014年夏モデルを見てみると、総じて見えている色の重視にシフトしているが、Ascend G6はWB重視で白熱灯の下で撮影しても、白を白く出そうとする。そのため、ご飯系写真はデフォルトのままだとかなり苦手だ。この点は、ホワイトバランスを手動で調整することで打開できるが、手間なのでバージョンアップを期待したい。
ではインカメラを見てみよう。500万画素と高い点は上記の通り。発色傾向はアウトカメラと似ており、画素数の高さもあってリサイズした場合の見栄えはとてもいい。そういった意味では加工前提で戦略的に盛るとすると、やたらと活躍してくれそうだ。弱点としては逆光気味。アウトカメラと異なり、飽和が目立っていた。またビューティー機能も搭載しているのだが、強弱を付けてみてもそれほど大きな変化は起きず。この部分は別途アプリを用意したほうがいいだろう。
【まとめ】実売価格は3万2000円前後で
格安SIMとの組み合わせにいいかも
SIMフリー端末なので、格安SIM運用機として考える読者が多いだろう。音声通話付きSIMを挿し、通話中心といった運用方法も最近ではやりやすくなったため、3年ほど前のスマホからシフトしたい人にオススメ。
逆に2013年以降の高性能なスマホを所有している場合は、スペック不足を実感させられる場面もある。タブレットとセットで運用など、あれこれと使い道が浮かぶ端末だが、見た目は上品に仕上がっているので、所有欲は十分満たしてくれる。店頭で見かけたなら、ペタペタと触ってみてほしい。