持ち運びがラクなDJコントローラー
DDJ-WeGO2は、幅380×奥行き208.5×高さ650mmとほぼ15インチモニターのノートPCと同じくらいのサイズ。本体上部の取っ手部分がiPadを差し込めるホルダースペースになります。重さは約1.8kgとアナログのDJセットはもちろん、フジムラが普段持ち歩くギターよりも軽いので、楽器としては持ち運ぶのがかなりラクなはずです。価格はAmazon.co.jpで2万5596円。
カラーはレッド、ホワイト、ブラックの3種類。コントローラー部分がマルチカラーLEDで点滅するので、部屋にちょっと置いておくにも充分オシャレなデザインです。
iPadとの接続は本体背面のiOS DEVICEジャックから専用のケーブル経由となります。基本的にプラグオンプレイなので、特別な設定などをiOS向けアプリ側や本体側で行なう必要はありません。
操作感がよく、ライブにも向いている
触れてみるとターンテーブルコントローラーはしっかりとしたトルク感があり、テーブル自体も軽いのに安定感のある作りになっていました。小型の筐体に効率よく配置されたツマミ類はテンポコントロールや、ボリュームコントロールのフェーダー、テンポのシンクボタン、3バンドのイコライザーツマミなど。そのほかキューポインターが4つとエフェクターのプリセットスイッチも用意されています。エフェクター使用時にはターンテーブルの左右回転でエフェクトの掛かりの深さをコントロールすることができます。
本体下部のバランサーはかなり軽めのアクションでスクラッチ時の早い操作にも向いていそうな感じがしました。入門用の操作を覚えるレベルからすれば、基本的なDJ操作に必要なスイッチやツマミ類などが無駄なくスマートにまとまっており、iPadの画面上でシミュレートしたイメージをそのままにコントロールできるので、練習用にも最適な機材だと思います。
ボディーの上部の両サイドには入出力のジャックがまとまっています。マイク入力も含まれており、実際のDJがプレイの最中にMC用のマイクを使う点をきちんと意識した設計だと思いました。ただ、このジャックについてはXLR入力にも対応したコネクターにしてくれればより扱いやすくなり、ファンタム電源なども搭載してくれればコンデンサーマイクも使えるようになります。そのあたりは、より良くなるのではないかと期待したいです。
わかりづらい点としては電源アダプターの端子などがなく、電源供給をUSB経由なので、実際に初見で回線を取り回そうとしたら「オンオフスイッチはあるのに電源がない!」となってしまったところですね。マイク入力も考えると、インターフェース周りで改善してもらえればいいなあと思いました。
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