ダンロップスポーツは8月26日、仏バボラVSのBluetooth搭載テニスラケット「バボラプレイ ピュア ドライブ ジャパンリミテッド」のメディア向け説明会を開催した。
同ラケットはグリップ部分に加速度センサーとジャイロセンサーを内蔵し、ストローク、サーブ、スマッシュといったプレー内容を分析できる。スマホやPCとワイヤレス接続して専用アプリに練習や試合中のデータを数値化して記録が可能。自分のデータをネットで共有し、他ユーザーやプロ選手と自分のデータを比較もできる。同ラケットの価格は7万5600円で、発売は9月1日。
バボラVS社のアジアパシフィックセールス&マーケティングディレクター ロジェ・ギレム氏は、「テニスプレーヤーは、試合中などにパフォーマンスを評価するデータがなかったが、これからはあらゆるデータを視覚化し記録できる。モチベーションの維持にも役立つはずです」とコメントした。
バボラプレイのセンサーはグリップ中央に位置する。グリップエンドにつけるタイプよりもスイングの幅が長くなり、ラケット重心が偏らないため、より正確に記録できるとして、他社製品との違いをアピールした。
メディア向け説明会のあとに、実際にプレイヤー2人が製品を使って練習と試合を披露。その場でデータをスマホに転送して、プレー内容を分析した。
プレー時間、総ショット数をはじめ、バックアンドとフォアハンドの回数や、「トップスピン」「スライス」「フラット」の割合などもわかる。ボールがラケットのどの部分にあたっているかをパーセンテージで表示する。
実際に使っているところを見ると、データの精度に驚くとともに、他のテニスプレーヤーとの比較やランキングなど、プレーヤーのモチベーションを高める工夫も感じられた。テニスもゴルフや野球のように、身体で覚える練習からプレー内容を数値化して分析する練習方法がスタンダードなっていくかもしれない。