視野角が広いモニターのおかげで
かなり無理なアングルでも構図を確認できる
さてこの日はよく晴れた休日で人も多く、いくら人に慣れてる猫でも落ち着かず、中には猫を撮るためにデジカメを持ってきてる人もいて、まあ私も他人のことはまったくいえないわけだけど、いつもはその辺でくつろいでる猫もなかなか顔を出さない。
どこへいったんだろうと思ったら、なんと屋根の上。
そっと腕を上に伸ばして撮ってみた。
iPhone 6/6 Plusの液晶モニターは非常に視野角が広く作ってある。これがすばらしい。
かなり斜めにしても画面をちゃんと視認できるのだ。だから腕を思い切り上に伸ばして下からモニターを見てもちゃんと構図がわかる。だから屋根の上猫もなんとか撮れる。
さらに木の上に待避してた猫も発見。まるで猫のなる木、ですな。
写真は、せっかく木の上に逃れたのに散歩してた人に見つかっちゃって困ってる2匹、という図。
最後は夜猫。
iPhone 6 Plusは光学式と電子式を併用した手ブレ補正機能を持っているので、無造作に撮っても結構ブレない。
その分、シャッタースピードをぐっと遅く保つので、被写体ブレはしやすいけど、クオリティーが高い。クオリティー重視の設計だ。
要するに、夜でもそれなりに撮れてすごいぞ、ということで、これ、23時すぎの深夜に塀の上にちょこんと座ってた猫を見つけて撮った写真。
繁華街でもなんでもないので街灯も必要最低限だし、塀の向こうは実は墓場だしという、もう夜になると暗くて当たり前な場所なんだけど、予想以上にちゃんと撮れてたのだ。
いやあ、iPhoneのカメラってiPhone 5sの時点でけっこう完成度が高かったのであまり進化してないかなと思ったのだけど、なんのなんの、きっちりレベルを上げてきてくれました。
デカいので無理な体勢で猫を撮ろうとして手から滑らせて落とさしないよう気を使うけど、猫撮りスマホとしてかなり優秀ですよ。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/