実は以前からジャンプしてる猫を撮りたい、と思っているのだけど、外の猫だとなかなか難しい。
「あ、飛んだ」と思ってからシャッターを切っても遅いわけで、ある程度飛びそうだなと思ったらじっと待ってなきゃいけなくて、慌てて撮るとシャッタースピードが合ってなくてブレたり、ピントがうまく猫に合ってなかったりするわけである。
飛び乗ったり飛び降りたりするシーンならときどき遭遇するんだが、枝から枝へ、とか屋根から屋根へ、となるとそうそう出会えないわけで、無事撮れたらこの連載でドヤ顔で掲載させていただきます。
以前、知人のカメラマンがきれいな猫ジャンプ写真を撮ってて、どうやって撮ったかたずねてみたら、あらかじめセッティングして、エサだかオモチャだかで猫を誘って飛んでもらったらしい。
うーむやはりそれが一番か。でもそういう猫のアテはないし、うちの家には都合のいいジャンプ台はないし。
ところが、たまたまあれこれ部屋を片付けて不要なものをごそっと捨てたとき、本棚の上が空いたのだ。
猫はめざといよね。床から180cmという高い場所でも、うまいこと見つけてさくっと乗っちゃうんだもの。
ああ、さすが猫だなあ、しばらくこの棚の上にモノを置くのはよしておこうと、猫の飼い主は当然思うわけだ。
ところで「かふか」はどこだ?
と探したら、なんとその奥の本棚の上で段ボールに隠れて寝てたのだ。確かにそこなら二方は壁、一方は段ボール箱、しかも床から180cmの高さで、誰にも邪魔されずゆっくり昼寝できる。さすがである。
尻尾の先がちょろっと出てたのでわかったのだ。
そんなところにいたのか、と名前を呼んだらひょこっと顔を出したのがこれ。
ああ見つかっちゃったか、しょうがねえなぁ、という風で、仰向けになってんーん、と伸び。
(次ページに続く、「ひょっとして、うちの猫ジャンプしてる……?」)