四本淑三のダイエット・ギークス

プレイヤー必見! Ingressを楽しむコツは敵味方を区別しない? (2/4)

文●四本淑三

2014年10月18日 12時00分

我々はすでに『電脳コイル』の世界にいる

 しかし、Ingressの面白さは、もちろん位置情報がからむネットワークゲームとしての面白さです。ゲームを始めてまず驚くのは、我々は知らないうちにポータルに囲まれて生活しており、そこで日夜暗躍するエージェントを見過ごしていたということです。

最初にIngressを起動して、近所の公園の見慣れたモニュメントが戦場だったことを知った時の衝撃は忘れられません……

 身近なところで静かに攻防戦が展開していたという点で、私はまず三崎亜記さんの小説 『となり町戦争』を想起しました。拡張現実の世界で戦っているという点で、磯光雄監督のアニメーション『電脳コイル』を想起する方も多いでしょう。

 私は、このゲームのためなら、ネガティブに語られることの多いGoogle Glassを使ってもいいと思っています。もちろん電脳コイルの電脳メガネのようにして使うわけです。

 そもそもスマホを持って下を向いて歩くのは危険だし、はたからはアブナイ人に見えがち。だったらいっそ、最初からGoogle Glassを着けていた方が、よほどゲームはやりやすいわけです。

 私は既に存在を忘れていた「Google +」さえ使っています。IngressのID登録に不可欠だからです。Googleの事業展開としても、Ingressはプラットフォームとして結構なものになっていくのかもしれません。

 しかし、IngressがTwitterやLINE並にブレークすると、どうなるのかという懸念もあります。

(次ページでは、「エージェントは顔がバレる」

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