ミキサーで全体の音バランスを調整
各トラックごとのシーケンスの打ち込みが終わったら、シーケンス全体の音量バランスなどを整えましょう。「BACK」でリズム画面に戻り、COMPONENTSの「MIXER」をタップすると、ミキサー画面に移行します。
1チャンネルがモノシンセ、2~7チャンネルがリズムマシンの1~6に対応します。エフェクトの掛かりの深さやオンオフ、定位(PAN)など、アナログミキサー的なデザインを取り込んでおり、一見して状況がわかりやすいです。ここまでで作ったシーケンスデータはひとつの「PATTERN」として扱われ、最大16のPATTERNを作成可能。ひとつのPATTERNに打ち込みデータを作り上げたら、PLAYBACKのPATTERNをタップし、次のPATTERNを選んで、また別の打ち込みデータを打ち込んでいきます。
曲のデータを仕上げる際にBPMを変えれば違う雰囲気に
iMS-20のシーケンサー機能では、それらのPATTERNを組み合わせて、ひとつの「SONG」として曲のデータに仕上げることができます。
画面の上段にはトラックの打ち込みの際に使用したステップシーケンサーと同形のスイッチが並んでおり、このひとつが一般的なシーケンサーの一小節分に当たります。ここに画面中段のPATTERN1~16を設定していく形になります。画面右端のSEQUENCER SETTINGにあるTEMPOツマミではBPM20~300までを0.1単位で連続的に変えることが可能です。徐々にスピードを上げて盛り上げていったり、反対にスローダウンさせてヘヴィーな雰囲気を作ったり、というのも簡単です。
ちなみにエフェクターの「BPM Delay」のテンポはこのTEMPOツマミの設定と同期します。またSWINGコントロールで微妙に演奏を「ハネ」させることで、打ち込みのビートながら生演奏的な揺らぎを演出することも可能。
画面下部には簡易的なミキサーコントロールも用意されているので、ボリュームバランスの調整だけでなくMUTEボタンとSOLOボタンの切り替えを使ってSONGの展開にアクセントを加えてみるのも面白いと思います。
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