ソニーのハイエンドポータブルアンプ「PHA-3」
ソニーのポタアン3代目となる「PHA-3」(実売価格9万3000円前後)は、DACにコンポーネントオーディオでも実績豊富なESS製「ES9018」を採用。小型ながら最大384kHz/32bit PCMおよび5.6MHz DSDの再生に対応した。
ヘッドホンアンプを2基搭載することによりバランス駆動に対応。徹底的なチャンネルセパレーションを実現する。
アップサンプリング機能「DSEE HX」で
スマホの音質も向上
スマートフォンユーザーとしては、ソニー独自のアップサンプリング機能「DSEE HX」に注目したい。Android端末としてはXperiaにしか搭載されていないが、USB OTGケーブルで接続すれば他機種でもDSEE HXのメリットを享受できるからだ。
実際、GALAXY Note EdgeやGALAXY S5 ActiveでAAC 256kbpsを再生し試したところ、DSEE HXスイッチのオン/オフによる音質の変化をしっかり聴き分けることができた。
なお、ARROWS NXでもUSB OTGケーブルを利用したデジタル接続は可能だが、出力が低いうえに音場が狭まる印象となり、直接イヤフォンを接続したほうが断然好印象だった。
どちらの接続方法もハイレゾクオリティーでの出力に対応するが、Xperia Z3に直接ヘッドフォンを接続したときと比べると、PHA-3経由のほうが低域の解像感が一段増し、チャンネルセパレーションも向上した印象を受ける。
バランス駆動をサポートするだけに、予算が許すのならばバランス対応のヘッドホンで楽しみたいところだ。
(次ページに続く、「パイオニア「XPA-700」とXperia Z3を接続してみた」)