末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢

しぶといNokia デバイス事業売却後に再度Androidタブレットに進出 (2/2)

文●末岡洋子

2014年11月26日 11時00分

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N1だけではない、スマホもいつか登場か?

 Nokiaの真意はどうであれ、Nokiaが再び端末事業に参入することは事実となった。N1のスペック、そして予測エンジンを積んだユーザーインターフェース「Z Launcher」などの特徴は既報をご覧頂くとして(関連記事)、Nokiaの今後の端末戦略はどうなるのか。

 N1は中国で発売とされているが、欧州でのリリース計画もあるようだ。さらには、N1のほかにもサイズや特徴のことなる機種が登場し、タブレット以外にもテリトリーを広げるとNokiaの技術担当トップ、Ramzi Haidamus氏はFinancial Times紙に語っている。将来的には、(Microsoftとの条件の有効期限が切れた後に)スマートフォンもありえると見てよさそうだ。

 N1発表の前のこと。米国の友人が得意げに「Nokia」のロゴが入った「Lumia 635」を見せて、「いつか高く売れるかな」と言っていた。パルプ業にさかのぼるNokiaが過去にゴム長靴やテレビを作ったりしていたというのは有名な話。Nokiaブランドが消費者向けのデバイスからはなくなると思っていたが、Nokiaはしぶとかった。


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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