アスキースマホ総研

格安SIMや格安スマホって何? スマホ総研がやさしく解説! (2/4)

文●アスキースマホ総研

2014年12月22日 11時00分

格安SIMや格安スマホってどんなサービスがあるの?

カリー 格安SIMや格安スマホで、料金が安いのはもちろん大歓迎なんですが、ただ安ければいいってもんじゃないですよね。こう見えて俺は“違いがわかる男”なので、安物は嫌だ!

ドロイド まず格安SIMの基本的な内容を見ていきましょう。ASCII.jpでは、常に格安SIMサービスの最新料金を更新して掲載していますが、そこから一部分を引っ張ってきました。

  OCN
モバイル ONE 70MB/日コース
BIGLOBE
LTE・3G エントリープラン
IIJmio
ミニマムスタートプラン
BIC SIM
ミニマムスタートプラン
UQ mobile データ高速プラン mineo
シングルタイプ 1GB
通信網 ドコモ Xi/FOMA au 4G LTE
高速通信
通信量
1日70MB 月2GB 月2GB 月2GB 月2GB 月2GB
制限時の
通信速度
200kbps 200kbps 200kbps 200kbps 200kbps 200kbps
月額料金 972円 972円 972円 972円 1058円 1058円
初期費用 3240円 3240円 3240円 3240円 3240円 3240円
SIMサイズ 標準
microSIM
nanoSIM
標準
microSIM
nanoSIM
標準
microSIM
nanoSIM
標準
microSIM
nanoSIM
microSIM microSIM
nanoSIM
制限解除
オプション
540円
/1日
(当日中)
324円
/100MB
216円
/100MB
216円
/100MB
なし 162円
/100MB
SMS
オプション

(129円)

(129円)

(151円)

(151円)

(標準)

(標準)
公衆Wi-Fi × × × ×
最低利用期間 なし なし 2ヵ月 2ヵ月 なし 1年

カリー ふむふむ。「高速で使える通信量」というのが月2GBあって、月額料金が1000円前後というのが一般的というのがわかりました。ドコモやauのデータ定額は月7GBとかなので少ない気もするけど、やっぱり安いですね! 1000円ですよ!

スピーディー 上の表はあくまでデータ通信専用のSIMだから注意して。タブレットとか2台目のスマホとかに便利。090/080/070番号の音声通話が使えるSIMもあるよ。1台目のスマホに使うならこっちのほうがいいんじゃないかな。音声通話付きSIMはデータ通信専用タイプに月600~800円のプラスというケースが多い。あと月4GBとか7GBとか上位プランも各サービスで用意されている。

格安SIMはデータ通信専用タイプが先行。その後に広まった音声機能付きのSIMはデータ通信専用タイプから月600~800円程度プラスした料金が一般的

カリー 「制限時の通信速度」という見慣れない項目はなんですか?

ドロイド 「高速で使える通信量」を使い切った場合の速度がそれ。200kbpsだと遅いような感じもするけど、メールやSNSを見る分には十分。ウェブもPC向けサイトは厳しいけど、スマホ向けサイトなら我慢できるかなという感じ。そこで速度制限を解除するための追加オプションを用意しているサービスも多い。

スピーディー 高速通信をオン/オフできる機能を用意しているサービスも増えてきた。ウェブや動画を見るときは高速通信をオン、SNSやメールを使っているときはオフにすれば、高速通信の通信量を効率よく使えるってワケ。

OCNの格安SIMでは1日70MBの高速通信が可能だが、高速通信を使うかどうかをスマホアプリから設定できるので、ウェブを見るときだけ高速通信をオンにするなどして、節約して利用できる

カリー それから「通信網」という部分は「Xi/FOMA」が並んでて、au「4G LTE」というのもある。ドコモのネットワークを借りているサービスが多いんですか?

ドロイド 以前はほぼ全部ドコモのMVNOだったけど、auもMVNOに力を入れ始めているよ。特に「UQ mobile」はKDDIの子会社が12月に始めたばかりのサービス。今後はWiMAXと同じように量販店のブランドでも展開するというから、目にする機会はさらに増えるはず。au「4G LTE」ネットワークは、エリアの広さに定評があるので格安で使えるとなると人気を集めそう。

KDDI子会社がスタートした、au MVNOの格安サービス「UQ mobile」

実際に格安SIMを入れたスマホを使ってみるぞ!
当たり前だけど、特に変わりはないよね

ドロイド まあ論より証拠だから、実際使ってみよう。といっても、SIMを端末に挿して、APNという接続先の情報やパスワードなどをマニュアル通りに設定するだけなんだけどね。今回使うGALAXY S4には格安SIMの中でも高い人気のOCNのSIMを挿しています。

格安SIMを利用するには、昔のモデムによるダイヤルアップ接続のようにAPNやID、パスワードといった接続先の設定が必要

カリー ……当たり前ですが、実用上は特に何も変わらないですね。普通にウェブが見られます。ところで高速通信が利用できる状態なら、ドコモのSIMと速度は変わらないんですか?

ドロイド じゃあ1度速度を測ってみましょう。

ドロイド うーん、格安SIMの方が若干遅いですね。MVNOのサービスは帯域単位で回線を購入して、それを同じサービスのユーザーで分け合っているので、サービスや時間帯によっては結構速度が遅くなることもあるようです。ただ、LTEで数Mbpsの速度が出ていれば、スマホ側の処理性能が天井になって、体感できるほどの差が生じにくいのも確か。

左がOCNの格安SIMで、右がドコモのSIMを使ったときの通信速度。画面のケースでは比較的差は小さいが、昼休みの時間や22時前後などでは高速通信をオンにしていても数Mbps程度と速度低下が見られた。それでも実用面ではさほど影響は大きくなかった

カリー 200kbpsに速度を制限しても、Twitterアプリを使っている分には特に不満はない感じでした。

スピーディー ただ、格安SIMをオトクに使うには、通信量をうまく節約する必要はどうしてもある。まずは自分が普段どのくらいの通信量を使っているかを調べてみるところからスタートかな。

各キャリアのサポートサイトに行くと、ユーザーの通信量をチェックできる。画面の例だと月2GBの格安SIMでも十分収まりそうだ


(次ページでは、「格安SIMで使えるスマホって一体どれなの?」)

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