過去に音楽アプリ部で紹介したシンセアプリ「Arturia iSEM」。歴史的なモデルである「Oberheim SEM」をベースに8音ポリフォニックのシンセとして現代的に復活させ、個人的にもお気に入りアプリのひとつとなっています。
今回紹介するのはそのiSEMを製作したArturiaからリリースされている「iProphet」。これまたシンセの歴史にその名を残す「Sequential Circuits Prophet VS」のモデリングアプリで、往年のシンセ好きにはたまらない一品です。果たしてどんな感じに仕上がっているのか、試してみました。
iProphet | |||
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価格 | 500円 | 作者 | Arturia |
バージョン | 1.1 | ファイル容量 | 48.7 MB |
カテゴリー | ミュージック | 評価 | (無し) |
対応デバイス | iPad | 対応OS | iOS 7.0以降 |
500以上のプリセット音源と簡単に扱えるオシレーター
iProphetは最大同時発音数4音のポリフォニックシンセ。アプリを起動するとメイン画面が表示され、音作りのほぼ9割はこの画面で完結できます。画面上段の音色名の表示モニター部分をタップすると、プリセット音色のメニューが開きます。
プリセット音色の数はなんと500種類以上が用意されており、「Demo」「Factory」「All」以外はサウンドクリエイターの名前がフォルダ名になっています。膨大な量の音色数ではありますが、「Basses」「Leads」「Pads」「Ambient」など音色のカテゴライズがきちんとされているので、使いたい音色のパートやイメージからも探しやすくなっています。
Programボタンからであれば、プリセットをひとつずつ読み込んでいくこともできます。
音色のキャラクターを決めるオシレーター(OSC)はA~Dの4つ搭載されており、それぞれに波形を読み込んで組み合わせることで、特別な知識がなくても簡単な音作りができます。波形のプリセットも豊富で、95パターンのWaveformから選択が可能。
各OSCの右隣にある「Freq」コントロールで、音の重なる高さをそれぞれ変えて厚みのあるコード感を出せ、「Fine」コントロールを微妙に変えればコーラス効果を与えたり、といった微調整ができます。
(次ページでは、「アプリの特徴であるジョイスティックにせまる」)