文字入れや図形での囲み、スタンプなども簡単!
矢印だけでなく、テキストを描きこんだり、図形で囲んだりできる。種類は少ないが、マーカーのスタンプも用意されている。編集画面の左下のボタンでカラーを変更でき、右下のボタンでツールを変更できる。もちろん、1枚の画像にいくつでも書き込むことが可能だ。それ以外には、画像の回転とトリミング機能を備えている。
共有画面の「説明文」をタップすると、画像にキャプションを入れることができる。ツールの文字入れと違い、小さい文字で画面下に表示される。要件によっては、ここに書いてしまえば、メールの本文などに書く必要さえなくなる。
共有メニューから「その他のアプリ」を開くと、iCloudやプリントなど、ほかのアプリを選択できる。AirDropで共有することも可能だ。また、端末の「写真」やEvernoteに保存したり、クリップボードにコピーすることもできる。
コミュニケーションやブログで使う画像に最適
ウェブページを取り込んで、気になるところにマーカーを引いたりスタンプを付けて保存するのもいい。ブラウザーを起動しなくても、「Skitch」内でウェブページを表示、キャプチャーできるのは便利だ。知人に伝えたいものがあるときに、○で囲んだり矢印でマーキングしてあればわかりやすい。わずかな一手間で、できるヤツと思われるかも。
SNSやブログにアップする画像を編集するのにもぴったり。PCに画像を取り込むまでもなく、矢印やテキストを入れられるのだ。また、モザイクツールも用意されており、屋外で撮った写真に第三者が写っていたり、子供の写真をアップする際にプライバシーを保護できる。
以上が、「Skitch」の説明書となる。モザイクの強さやフォントなどを変更することはできないなど、「Skitch」は画像編集アプリではない。とにかく簡単に画像に注釈を入れ、さまざまな方法で共有するためのアプリなのだ。活用法はアイディア次第。写真として残す画像でないなら、ガンガン使ってみよう。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。