高速通信時は常に10Mbps越え! 時折20Mbpsも記録!!
申し込み後、宅配便にクッション付きの封筒に入ったSIMカード一式が届き、すぐに利用が可能になった。
APNの設定はウェブサイトに記載があるほか、iOS向けには構成プロファイルも公開されているため、設定はそれほど難しくない。APN設定に慣れていればすぐに利用可能だ。
今回、DMM mobileのSIMを挿入したのはドコモで販売されるスマートフォン「Xperia Z3 Compact SO-02G」で、使いはじめからすぐに高速な通信を実感することができた。
いつもの速度測定アプリで測定すると、常に下りで10Mbpsを超え、20Mbpsも時折記録するような速度を叩き出す。まったく不満のない速度を実現している。
そこでリモートホストを調べたところ、「???.???.???.???.vmobile.jp」(???はIPアドレスに該当する数字)となった。
これはIIJmioと同じで、つまりはIIJmioのプラットフォームを使って運営しているサービスの可能性がある。IIJmioと同じバースト機能を提供していることも、IIJmioのネットワークを利用しているなら合点がいく。
IIJmioと月間高速通信容量が競合しないようなプラン設定になっていることも、うまく棲み分けをした結果と邪推したくなるほどだ。
速度測定を実施! ドコモ回線と比べても良好な結果に
ここで、あらためて速度測定結果を載せたい。平日午後の秋葉原と、平日夜の乗り換え駅前でドコモと直接契約したSIMを挿入したスマートフォン「ARROWS NX F-05F」とほぼ同時に速度を測定した。
基本的な速度の傾向は同じで、絶えず10Mbpsは超えているという状況。場合によってはドコモ直接契約のSIMよりも速いことがある。特に上りが良好だ。
数字だけ見て判断すれば、ドコモと直接契約してスマートフォンやモバイルルーターを使う場合と比べ、遜色ないばかりか同等か微妙に上という結果だ。
参考までに平日夜の乗換駅前のデータでauのネットワークを使ったmineoのSIMを挿入した「Xperia Z1 SOL23」でも測定してみた。mineoは最近速度低下が見られるようになり、以前のようないつでもどこでも最速クラスを記録していた印象は薄れつつあったのだが、今回もやや残念な結果となっている。
ドコモ直接契約回線、mineoとの比較ではかなり良好。いつまでこの状況が続くかわからないが、現時点でDMM mobileの快適さはかなり高いと言えよう。
大容量で高速な回線がほしい方は検討すべし!
今回の結果から、DMM mobileは、品質と安さのバランスがとれた上で、安い回線を求めている人に向いている。IIJmioの最低プランが月間2GB化されたが、2GBもいらないからもう少し安い回線がほしいという人にも適している。
さらに月額料金の安いSIMもあるが、最低料金ではなくても速度を求めたい人にも適している。また、短期間にまとめてデータ通信をしても制限がかからないので、主に週末にまとまったデータ通信をするような使い方にも向いているだろう。
一方、大容量を使う人も注目だ。月間10GBまでプランがあることも魅力で、データ専用で月額3974円と割安。IIJmio同様、高速通信時には短時間で大容量通信をしたとしても制限はかかるとはされていないからだ。
筆者が使っている限りではIIJmioと同等と感じられるDMM mobileのサービス。IIJmioを検討していたが、DMM mobileの容量と価格設定のほうが自分に合っていると感じたならば、検討すべきサービスだろう。