隠ぺいモードでアプリを実行する
「Air Cam Live Video」には「Hidden」(隠ぺい)モードが用意されている。この機能を有効にしていると、システムトレイにアプリのアイコンが表示されなくなる。自分が以外のユーザーがPCやMacを操作する場合、監視機能が有効になっていることに気が付くなるのだ。普段使いする際に意識したくない場合や、不正アクセスが疑われるのでチェックする場合などに利用できる。
Windows版の場合は、アプリをインストールすると「Air Cam Live Video」と「Air Cam Live Video(No Admin)」の2つがインストールされるが、Hiddenモードを設定する場合は管理者権限のある「Air Cam Live Video」を実行する。Mac版の場合は、「Air Cam」と「Air Cam Hidden Mode」「AirCamLauncher」がインストールされるので、「AirCamLauncher」を開く。
常駐を解除する場合は、アプリを起動して設定をオフにする。そのため、アプリの存在を知っている人には停止されてしまうので、本格的な監視には向いていない。
映像に動きがあった場合に通知を送る
留守中の自宅やオフィスを監視する場合は、動体検知機能を利用できる。PCやMacの設定画面から、メール送信の設定を行なう。続いて、「Alert」タブで動体検知の設定を行なう。「Enable Motion Detector」を有効にして、感度を設定する。初期設定は「Low」だが、動きを見逃すようであれば高くしてみよう。同様に、音がした時にアラートを出すこともできる。そのほかのオプションでは、通知頻度を最高30分に1回くらいに抑えたり、アラートが出た時に自動的に5分間録画することも可能だ。
以上が「Air Cam Live Video」の説明書となる。アプリは有料(800円)だが、PCやMacにサーバーアプリをインストールすることで、監視カメラに仕立てられるのは便利だ。隠ぺいモードもあり、ほかの人にばれずに様子を確認することもできる。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。