HTC Oneが再び大きな変化!
「HTC One M9」登場!
サムスン電子やファーウェイなど、MWC会期前日に発表会を設けるメーカーも少なくないが、HTCもその1社。3月1日にMWC 2015にあわせたプレスカンファレンスを行ない、同社のフラッグシップスマートフォン「HTC One」 シリーズの最新モデル「HTC One M9」を発表した。
同社CEOのピーター・チョウ氏をはじめ、HTCの首脳陣が入れ替わり立ち替わり、新型HTC Oneの魅力を伝え、ほかにもウェアラブルデバイスの「HTC Grip」や、ゲームメーカーのVALVEと共同開発した「HTC VIVE」も登場した。
今回の主役だったHTC One M9のデザインは、これまでのHTC Oneシリーズに則っているので大きな変化は見られないが、前後で異なる色アレンジをしていたり、背面にはヘアライン処理をしたり、側面はミラー加工がされていたりと、かなり質感は上がっている。ディスプレーにはサファイヤガラスが採用された。
本体サイズは約69.7×144.6×9.6mm、重さは157g。前モデルよりも軽量・コンパクトになった(微妙にだが)。スペックはディスプレーが5型(1080×1920ドット、441ppi)でCPUはSnapdragon 810(64bit、2Ghz動作のオクタコア)を搭載した。メモリーが3GB、内蔵ストレージが32GB、バッテリー容量が2840mAh、microSDスロットはmicroSDXC 128GBに対応、Androidは最新のロリポップ(5.0)と、まさしくフラッグシップのスペックを誇る。
毎回カメラまわりに工夫を凝らしてくるHTCだが、今回はリアカメラがなんと2070万画素。前モデルにあったDuoカメラは廃止されたものの、内部UIの調整でより綺麗に撮れるようになったという。待望の4K動画撮影も可能になり、フロントカメラはUltraPixelを採用し、400万画素でF値2.0と暗所でのセルフィーも、これまでの3倍明るく高画質で撮影できるようになっているとのこと。
HTCがかなりチカラを入れているオーディオ面は、今回もBOOMSoundは続投。新たにドルビー5.1chのバーチャルサウンドに対応し、オーディオ機器ブランドの「Harman/Kardon」とコラボしたことで、まるで映画館のような音響を楽しめるようになった。
HTC One M9のカラバリは4色(シルバー、ブラック、ピンク、ゴールド)。3月中旬にアメリカ、アジア、ヨーロッパ、中東、アフリカで発売予定。価格と日本での発売は今のところ未定。
発表会会場ではHTC One M9のタッチ&トライはできたが、HTC GRIPはクリアケースの中のみ、HTC VIVEに至っては現物がなかったので残念ながら体験できず。