5型液晶搭載のエントリースマホ
「Liquid Z520」と「Liquid Jade Z」
Androidスマホはほかにも2製品を発表。「Liquid Z520」は、5型WVGA液晶を搭載する、やや大型のモデル。LEDフラッシュ付きの800万画素メインカメラを搭載しており、Liquid Z220よりカメラ機能が強化されている。またDTS Studio Sound機能にも対応しており、動画再生時など迫力のあるサウンドが再生できるという。
それ以外のスペックはLiquid Z220とほぼ同じで、CPUはSnapdragon 200、メモリー1GB、ストレージ8GB、デュアルSIM対応となる。背面カバーを外してバッテリーを交換できる点も同様だ。ただし、OSはAndroid 5.0ではなくAndroid 4.4を搭載していた。
5型の大型液晶を搭載することもあって、画面の見やすさや細かな部分の操作性はLiquid Z520よりも上という印象。ただし、重量はやや重く大きくなるため、コンパクトさ優先ならLiquid Z220が有利。欧州での価格は109ユーロ(約1万5000円)と、Liquid Z220より10ユーロ高い。とはいえ、それでも5インチスマホとしては十分に安価だ。
もう1製品の「Liquid Jade Z」も、5型液晶搭載スマホだが、こちらはLTEに対応する点が大きな特徴で、Liquid Z520よりも上位に位置付けられる。
CPUにMediaTek製64bitクアッドコアCPUを採用しているので、Liquid Z520よりもキビキビと動作する。また、ボディーが薄く軽い点も大きな特徴で、重量は110g、高さは7.9mmとなっている。手にすると、Liquid Z520に比べて圧倒的に軽く感じるとともに、5型のやや大きな液晶を搭載するにも関わらず、手への収まりが良く、しっかり握って持てるという印象を受けた。
カメラ機能も強化され、メインカメラはF値1.8の明るいレンズを備える1300万画素カメラとなり、高品質な写真撮影が可能。また、フロントカメラもF値2.2の明るいレンズを備えた500万画素カメラとなり、セルフィー撮影に最適という。
そのほかにも、液晶の表示解像度が720×1280ドットと高く、Gorilla Glass 3の採用や、ハイレゾ音源の再生など、機能面も強化されている。メモリーは1GB、ストレージは8GBとなる。欧州での販売価格は、Liquid Z520よりグッと高くなって199ユーロ(約2万7000円)。ただ、スペックを考えるとそれほど高価とは感じない。個人的には、Liquid Z520を選ぶよりも、少し高くなってもLiquid Jade Zのほうが魅力的に感じた。
今回発表されたスマホは、どれも日本での発売は未定だ。ただ、Acer製スマホ「Liquid Z200」がブックオフで発売されており(関連記事)、日本での販売実績はすでにある。となると、今回発表された4製品のうちどれかが日本で発売される可能性も十分に考えられる。
格安のMVNO SIMと組み合わせて、手軽かつ安価にスマホを使いたいという要求に十分こたえられる端末なので、期待したいところだ。