スマホと組み合わせて使える超小型プロジェクター
「Lenovo Pocket Projector」
こちらは、VIBE Shotと合わせて発表された、スマホ/タブレット向けの周辺機器で、手のひらサイズの超小型プロジェクターだ。超小型とはいえ仕様はなかなか本格的で、明るさ50ルーメンの光学システムを搭載し、映像投影サイズは最大110インチに達するという。
ブースではかなり小さなサイズでの投影デモを行なっていたが、さすがに明るい室内では鮮明な映像を投影するのは少々難しいように感じる。とはいえ、手のひらに乗るコンパクトサイズということを考えると、これ以上の明るさを実現することは難しく、十分に納得できる。
しかも、重量は170gと非常に軽量で、持ち運びもまったく苦にならない。本体にはバッテリーを内蔵しており、最大2.5時間のバッテリー駆動が可能。これも大きな特徴のひとつだ。
投影用のレンズは最大90度まで角度を調節でき、スクリーンや壁だけでなく天井にも映像の投影が可能。角度を変えてもテーブル上に安定して設置できる構造となっているので扱いやすい。
もちろん、本体が非常に小さいため、設置場所に困ることがない点も大きな魅力と言えるだろう。映像の表示解像度は854×480ドットと、超小型プロジェクターとしては標準的だ。また、本体にはスピーカーも内蔵しており、別途スピーカーを接続することなく音声を再生できる。さすがに音質はそれなりのレベルで、高音質とまではいかないが、単体で映像から音声まで再生できる点は、かなり重宝しそうだ。
本体には映像入力端子が用意されず、Wi-Fiによる無線伝送での利用となる。そのため、対応する端末はAndroid 4.3以上を搭載するMiracast対応のAndroidデバイスや、DLNA対応のAndroid/Windows 8.1/iOSデバイスなどとなる。また、本体にはmicroSDカードスロットが用意され、microSDカードに保存した動画の再生も可能とのこと。
映像入力端子がないというユニークな仕様のため、利用できる端末は限られてしまうが、それでも軽々と手のひらに乗るほどの小ささと軽さ、バッテリー駆動で利用できるという点は、他のプロジェクターにはない魅力となる。
個人ユースはもちろんのこと、外出先のスマホやタブレットを利用したプレゼン時に活用するというように、ビジネス用途にも柔軟に対応できそうで、幅広く活用できる製品と言える。2015年3月から発売開始予定で、価格は199ドルを予定。こちらも日本での発売は未定だ。