米アップルは現地時間6月8日、開発者向けイベント「WWDC 2015」のキーノートで、iPhone向け新OS「iOS 9」を発表した。2015年秋にリリース予定。
対応機種はiPhone 4S以降のiPhone、第5世代以降のiPod touch、第3世代以降のiPad、iPad Airシリーズ、iPad miniシリーズ。
アシスタント「Siri」のUIが刷新され、音声認識精度や反応速度が向上。期間を指定しての写真検索をリクエストできるなど、より詳細な対応が可能となる。また、ユーザーの行動や嗜好を学習する「Proactive」により、時間帯によって使うアプリを提案したり、電話帳にない番号を過去のメールから予測するなど、次の行動の予測、提案に役立つという。
マップアプリには乗り換え案内機能が追加。メモアプリではToDoリストの作成、写真や手書きメモの追加・共有など、機能が拡張されている。検索ツール「Spotlight」も強化され、スポーツの試合の結果や天気なども検索可能となっている。また、アメリカ、イギリス、オーストラリア向けにニュースアプリが新たに提供される。そのほかの国・地域での提供は未定。
iPadでは新たに複数のアプリを同時に操作できるSlide Over機能が実装されるほか、iPad Air 2ではSplitView機能により画面を2つに分割しての操作が可能となる。
そのほか、従来比1時間程度の駆動時間延長をうたう省電力モードを搭載。また、アップデート用のファイル容量が1.3GBに軽量化されているとのこと。