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MVNO向けのAQUOS、VAIO、Xperia 日本ブランドスマホのスタミナはどう? (1/3)

文●小林 誠 編集● ASCII.jp

2015年06月15日 12時00分

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 MVNOで買える日本ブランドのスマホ、AQUOS/VAIO Phone/Xperiaを比較してきたが、今回は最後のスタミナチェック。果たしてバッテリーの持ちが良いスマホは?

AQUOS SH-M01

VAIO Phone

Xperia J1 Compact

スペックをおさらい
ここまではXperia J1 Compactが2勝で有利

 比較しているのは、今回もシャープ製で楽天モバイルなどで購入できる「AQUOS SH-M01」、日本通信の「VAIO Phone」、そしてソネットなどで入手できる「Xperia J1 Compact」だ。

 これまでスペック&料金とカメラ勝負でXperiaが2勝(関連記事関連記事)、スピードチェックでAQUOSが1勝という展開(関連記事)。VAIO Phoneも決して見劣る成績ではなく、3機種とも高性能な機種であることがわかっている。

 まずはそのスペックをおさらい。

  AQUOS
SH-M01
VAIO Phone Xperia J1
Compact
メーカー シャープ 日本通信 ソニーモバイル
本体サイズ 約63×128×9.8mm 約71.3×141.5×7.95mm 約65×128×9.7mm
重量 約120g 約130g 約138g
画面サイズ 4.5型 5型 4.3型
画面解像度 1080×1920ドット 720×1280ドット 720×1280ドット
OS Android 4.4.2 Android 5.0.2 Android 4.4.4
CPU クアッドコア 2.2GHz クアッドコア 1.2GHz クアッドコア 2.2GHz
ROM/RAM 16GB/2GB 16GB/2GB 16GB/2GB
メモリーカード microSDHC(32GB) microSDXC(64GB) microSDXC(128GB)
下り最大通信速度 150Mbps 150Mbps 150Mbps
4G対応周波数 2GHz/1.7GHz
/1.5GHz/800MHz
2GHz/1.7GHz
/800MHz
2GHz/1.7GHz
/1.5GHz/800MHz
キャリアアグリゲーション × × ×
VoLTE × × ×
連続通話時間 700分 800分 580分
無線LAN 2.4/5GHz対応 2.4/5GHz対応 2.4/5GHz対応
テザリング
カメラ画素数 1310万画素 1300万画素 2070万画素
インカメラ 120万画素 500万画素 220万画素
防水/防塵 ○/× ×/× ○/○
ワンセグ連続視聴 8時間 × ×
フルセグ連続視聴 × × ×
FeliCa × ×
赤外線通信 × × ×
NFC × ×
Bluetooth 4.0 4.0 4.0
MHL(HDMI) × ×
Miracast × ×
SIM形状 microSIM microSIM microSIM
バッテリー容量 2120mAh 2500mAh 2300mAh
Qi × × ×
カラバリ White、Red ホワイト

 AQUOSは省エネ性能で定評のあるIGZO液晶を搭載し、VAIO Phoneはバッテリー容量が大きく、Xperia J1 Compactは画面が小さいうえにバッテリー持ちをアピールしている。

 3機種ともスタミナに自信あり。あとはいつものテストでどんな結果が出るだろうか。

YouTubeの2時間再生テストで
VAIO Phoneが高成績

 まずはYouTubeの2時間再生テスト。同じ動画を2時間再生し続けて、そのバッテリー残量をチェックする。消費経過はアプリの「Battery Mix」を使用した。

 なお各機種の設定は、筆者の自宅Wi-Fiに接続し、同じGmailアカウントを同期、画面の明るさは自動調整、GPSはオン、Bluetoothはオフ、その他の設定はほぼ初期設定のままだ。

  AQUOS SH-M01 VAIO Phone Xperia J1 Compact
2時間視聴後の
バッテリー残量
63% 79% 72%

 3機種を並べると、オートではAQUOSがかなり明るく見えるが、反面バッテリーもわりと消費しており、63%とイマイチ。

 逆にかなり画面が暗かったVAIO Phoneは良い成績でバッテリー残量79%。過去の連載では80%以上の機種はかなりの高成績という印象。

 続いたのがXperia J1 Compactだが、こちらはバッテリー残量72%とそこそこ。過去に取り上げた機種と比べれば標準的か。なお画面はVAIO Phoneよりやや明るい程度で、AQUOSと比べるとかなり暗い。

カメラ、Kindle、マップでは
Xperiaに不運……そしてVAIOが勝つ

 次のテストは複数の機能を使い、そのバッテリーの消費経過を見る。ここでもアプリに「Battery Mix」を使用。

 まずカメラで静止画50枚を撮影、次に10分の動画を撮影する。さらにKindleを使い1冊のコミックをインストール。読み終えたらGoogleマップを起動し、現在地を常時表示しながら30分間外出し移動する。

 設定はYouTubeの2時間再生と変わらないが、マップの利用時には移動するためWi-Fiとは接続できない。

  AQUOS SH-M01 VAIO Phone Xperia J1 Compact
カメラ撮影後 95% 97% 95%
電子書籍1冊 90% 91% 92%
マップGPS30分 80% 83%

 Xperia J1 Compactだが、なぜか途中からモバイルデータ通信につながらず、設定の確認、電源の起動し直し、SIMの入れ替え、最後には本体設定をリセットしてみたが、結局テストは中止。マップ部分のテストは無しとしている。

 結果、VAIO Phoneが最終的にバッテリー残量83%で勝ち。ただしAQUOSも80%で続いている。YouTubeのテストと比べ、差は縮まった。しかし、VAIO Phoneはわずかながら、終始AQUOSよりバッテリー残量は上だ。

 Xperia J1 Compactはカメラ撮影ではVAIO Phoneに負けたが、電子書籍の読了後はわずかに上回っている。テストの中止が惜しい。

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