松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」

1年で3回まで最新機種に T-Mobileの新プランでiPhone 6を買い直した話 (2/2)

文●松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII.jp

2015年08月27日 12時00分

前へ 1 2 次へ

JUMP! On-demandに意味深な終了日のプラン
9月9日になにがある?

 ここまでの説明では、なぜこの時期にiPhoneを買い換えたかの説明になっていません。それは、T-MobileがしかけたJUMP! On-demandのiPhoneキャンペーンに理由があります。

 T-Mobileは9月8日まで、iPhone 6 16GBのJUMP! On-demandプランの月額リース料金を、通常の27ドルから15ドルに引き下げる施策を打ち出しました。

 そして前述の「年3回まで別のデバイスに乗り換えられる」というルールを適用すれば、この時期にiPhone 6に変えても、間もなく登場する新iPhoneにも乗り換えられることを意味します。

 リース期間は18ヵ月なので、通常486ドルのところを、キャンペーンでは270ドルで済ませることができます。もし毎年iPhoneを買い換える場合、普通にSIMフリー端末を買うと、649ドル×2で1298ドル。Verizon時代は2年に1度しか割引購入ができないので、199ドル+649ドルで848ドルでした。随分金額が変わりますね。

 ちなみに8月上旬に発表されたキャンペーンの終了日は9月8日でした。AppleのiPhone発表会の日付が9月9日というウワサがあることを考えると、新型iPhoneが出る前に終了という絶妙なスケジュールが組まれています。

 T-MobileとしてはiPhone発売前後のタイミングに、ユーザーを前もって抑えておこう、そして(大量かどうかはわかりませんが)抱えているiPhone 6/iPhone 6 Plusの在庫を一度リースに出してしまおうといったあたりでしょうか。

 そうした狙いが見え隠れしていても、乗り換えて以降のサービスに非常に満足しているので「T-mobileの狙いに乗っかっておこうか」という気分にもなれました。果たして、このプランが実際どのようになるのか。またお伝えしたいと思います。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

前へ 1 2 次へ

mobileASCII.jp TOPページへ

mobile ASCII

Access Rankingアクセスランキング