SIMフリースマホやモバイルルーターなど、ファーウェイ製端末の魅力をお伝えしている「ファーウェイ通信」。今回は、いよいよ発売が近づいてきたグローバルフラッグシップ機「HUAWEI P8max」(以下、P8max)について、カメラ機能を中心に実機をいろいろテストした。
6.8型のフルHD液晶を搭載
でも、スーツの内ポケットには入る大きさ
今年6月に国内投入が発表されたP8maxの特徴は、なんといっても6.8型のフルHD液晶(1080×1920ドット)を搭載している点。スマホ(?)としては非常に大型サイズではあるのだが、ベゼル幅を抑えた超狭額縁仕様(画面占有率83%)のため、手に持ってみても6.8型という数字ほどの大きさは感じない。約93mmという横幅、約6.8mmという薄さの美しいデザインの本体は、スーツの内ポケットにも収納可能である。
CPUには、2.2GHz+1.5GHz動作の64bit対応オクタコアCPUである「Hisilicon Kirin 935」を採用。高性能4コア+省電力4コアのいわゆるbig.LITTLE構成で、CPUパワーと省電力性を両立させている。そのほかにも、3GBメモリーや32GBストレージ、4360mAhバッテリー、最新のAndroid 5.1(Lollipop)など、ファーウェイが誇るグローバルフラグシップ機だけにスペック面での妥協はない。
なかでも特筆すべきはディスプレーとカメラ。ディスプレーはジャパンディスプレイ製で、インセル方式のIPS-NEO液晶。コントラスト比は1500:1で、鮮明かつ豊かな色調の発色が特徴である。
またリアカメラには、通常のRGBにWhiteを加えた1300万画素4色イメージセンサーを搭載。これはスマホのカメラとしては世界初搭載となるもので、高感度かつ低ノイズという特性を持つ。さらに、強力な光学手ブレ補正(OIS)も搭載しており、低光量の環境下でも鮮明に撮影できる。つまり、昼間の風景はもちろん、夜景であっても色調豊かな写真を撮れるわけだ。
カメラの性能について、理屈ばかりを並べても始まらない。ここからはP8maxで実際に撮影した作例を見つつ、カメラの使い勝手や感想にも触れていこう。
上記の写真は田舎のなんでもない風景を撮影したものだが、その表現力には驚かされた。川面の波紋やそこに映る夕日の色合い、稲穂の一粒一粒の質量、植物によって微妙に異なる緑の色味、古いポストの表面のざらりとした金属の質感などが、きちんと写し取られている。
解像感も素晴らしく、ポストに記された収集時刻も読み取れるほどである。
明度差を広くとれる「HDR」モードも試してみた。通常撮影では光が足りずに色がつぶれてしまっている細部も、HDR撮影ではきちんと映っており、より肉眼で見た風景に近い写真を撮影できる。手ブレに気を付ける必要はあるが、風景写真では活用したい撮影モードだと感じた。
撮影時の操作については、端末をタテに持ったときのほうが撮りやすいと感じた。タテ持ちでは端末の下部分の側面を片手で持ち、もう一方の手でシャッターを押す操作ができる。ヨコ持ちをしたときは、左手がレンズを覆ってしまいやすいようにも感じた。ヨコ持ちでは下の写真のように、右手で端末をしっかりさせた上でシャッター操作も行ない、左手は添えるようにするのがよさそうだ。
(次ページでは、「東京を街歩きしながら、いろいろと撮影」)