いわゆる「ヌルサク」路線
OSはAndroid 5.0(Lollipop)で、画面解像度の720×1280ドットに対してメモリーは2GBと余裕がある。ホーム画面や画面の切り替えなどは、サクサクと動作しつつ、ぬるっと指に追従するチューニングとなっており、ASUS ZenUIを無難に進化させた印象だ。
キャリアの発表会などで耳にする「ヌルサク」感に近いもので、ASUSの妥協のなさが伺える。パネルにはCorning Gorilla Glass 4で、そのままだとやや指のひっかかりを覚えた。フィルムはいくつか販売されているので、この点は各自調整するといいだろう。
機能的な面を見ると、ASUS ZenUI自体は標準的なホームUIに近い。カスタマイズしても、そのまま使用しても問題のないホームアプリに仕上がっている。設定で注目したいのは、バッテリーモードについて「パフォーマンスモード」「バランスモード」「スマート節約モード」「超省電力モード」をの4つを用意していること。体感でいうと「バランスモード」でだいたいのシーンはよく、ゲームをプレーする場合に必要に応じて「パフォーマンスモード」に切り替えるくらいでいい。
また、CPUのクロックダウンで少しもっさりするが、バッテリー重視の使い方であれば「スマート節約モード」にすればかなり消耗を抑えられる。
1さて、ベンチマークを見てみると、パフォーマンスモードとバランスモードの違いはあまり見られなかった。チェックに使用したのは「AnTuTu Benchmark v5.7.1」(64bit)。スコアについては掲載しているように誤差の範囲に留まった。
CPU-Zを見てみると、CPUのクロック幅は200MHz~1.21GHz。「パフォーマンスモード」「バランスモード」時は、下限800MHzのようでトップクロックも同様だった。正直なところ、違いらしい違いを発見できなかったため、ほとんどのシーンでバランスモードで問題ないだろう。
(次ページでは、「カメラの性能を検証する!」)