もはや塾要らず? タブレット通信講座「スマイルゼミ」に特進クラスが新設

文●貝塚/ASCII.jp

2015年11月19日 20時00分

ジャストシステムがタブレットを利用したオーダーメイド型通信教育「スマイルゼミ 中学生コース」に、公立難関・上位校合格のための「スマイルゼミ 中学生コース 特進クラス」を開講

 ジャストシステムは11月19日、タブレットを利用したオーダーメイド型通信教育「スマイルゼミ 中学生コース」に、公立難関・上位校合格のための「スマイルゼミ 中学生コース 特進クラス」を開講すると発表。同日より受講の申し込み受付を開始した。

都内で開催された発表会のゲストだったテニスプレイヤーの松下龍馬くん。彼も2001年生まれの中学2年生だ

 同社がスマイルゼミの「中学生コース」を開講したのは2013年の12月。アダプティブラーニング(個々の理解度やレベルに応じて学習内容を最適化する学習法)と、学習の進め方を具体的に提示し、必要な教材を個別配信する「オーダーメイド型」が同サービスの特長。すべての操作や学習履歴はクラウド上に蓄積され分析できることからも、現代の通信講座として人気を集めている。

 同社によれば、「スマイルゼミ」入会1年後の会員は、定期テストでの学校平均と会員平均との点差が約3倍になるなど、会員全体で学力レベルが向上したという。このほど開講した特進クラスは公立難関・上位校合格のための講座。学校の授業の進度に合わせた従来の講座より、より高度な学習が可能になっている。なお、これまで「スマイルゼミ 中学生コース」の名称で展開していた従来の講座は、「スマイルゼミ 中学生コース 標準クラス」に名称を変更し、同サービスは実質「標準クラス」と「特進クラス」に分かれることになる。

 会費はひと月1万1664円(12ヵ月分を一括で支払った場合のひと月分の金額)から。受講には専用タブレットが必要だ。

「特進クラス」はどんな内容なの?

 同社の分析によれば、公立難関・上位校の合格には、入試で正答率30%以下の応用問題を解ける能力と、より高い内申点の獲得がポイント。そこで特進クラスでは、中学3年の8月までに中学範囲の学習内容を終え、9月以降は入試の実践演習に集中できるカリキュラムを用意。

応用問題のサンプル。応用力を定着させる工夫を盛り込んだオリジナルのカリキュラムが特進クラスの特徴だ

年で3回以上、模擬テストを実施。偏差値が全体と比較してどうか、また偏差値の推移も確認できる

 また実力派の講師が解き方を解説する「統合型映像授業」を配信。「授業を見ながら、タブレットに直接書き込んで例題を解き、理解していく」というステップを踏んだ上で、実践的な応用問題を解く画面に遷移し、応用力を定着させるという工夫を盛り込んだ。

 そのほか、年3回以上の模擬テストによる志望校判定や、現在の学力と目標レベルとの差異の把握、結果に基づき、個人に最適化された入試攻略プランを提示するなど、効率的に学習できる内容とした。主要5教科だけでなく、実技4教科の対策教材が提供されるのも特徴だ。

 開講日は12月17日(中学1年生、小学6年生を対象とした中学準備講座)。また、2016年4月1日には「中学2年生コース」を2017年4月1日には「中学3年生コース」を開講する。

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