注目スマホが続々と発表! MWC 2016レポート

最新360度カメラ「Gear 360」と「LG 360 CAM」をTHETA Sと比べてみた (2/2)

文●中山智 編集●ゆうこば

2016年02月26日 10時00分

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デザインはTHETAシリーズそっくりな「LG 360 CAM」

 LGエレクトロニクスの「LG 360 CAM」も2つの魚眼レンズを搭載したタイプの全天周カメラ。フォルムはスティック状でTHETAシリーズと似ているが、全高はLG 360 CAMのほうが低い。

スティックタイプの「LG 360 CAM」

並べて見るとシャッターボタンの位置などもTHETA Sに似ている

 シャッターボタンの位置もTHETAシリーズと同じくカメラレンズの下に配置されており、手に持って掲げて撮影するのに適している。

 本体だけでの撮影のほか、スマホと連携させての撮影も可能。ただし、Gear 360同様、スティッチはスマホ側で行なうため、現在のところ対応端末は「LG G5」のみとなっている。

本体側面に電源ボタンなどを配置。厚みはTETA Sよりもある

スマホ側からのアプリはマニュアルモードも搭載し、リアルタイムで確認できる

 動画の撮影にも対応しているが、特に強化されているのが録音機能。5.1チャンネルのサラウンド音声録音にも対応。THETA Sはモノラル録音となっているので、大きなアドバンテージで、撮影した360度動画視聴時によりリアルな感覚が味わえる。

本体底面にはmicroSDスロットを装備

 撮影した画像をチェックすると、つなぎ目はほとんど気にならずキレイに合成されているイメージ。ただし、LG 360 CAMだけ手持ちで撮影したということもあるが、ほかよりも若干シャープさがない印象だ。

LG 360 CAMで撮影

THETA Sで撮影

●LG 360 CAMのスペック

  • センサー画素数 1300万画素×2
  • ストレージ 内蔵4GB+microSDカード
  • インターフェース microUSB 2.0
  • バッテリー 1200mAh

 どちらもTHETA Sのように手軽に全天周の写真や動画が撮影できるのは同じ。画質に関しても優劣つけがたいところがある。

 THETA Sが劣っている点は、撮影データを本体メモリーにしか保存できないところ。Gear 360とLG 360 CAMはmicroSDが利用できるので、静止画ならより多くの枚数、動画なら長時間の撮影ができるのはうれしい。また、PCなどに転送する場合もWiFiなどを経由するより手軽で高速だ。

 Gear 360とLG 360 CAMの欠点としては、撮影に対応しているスマホがそれぞれ同社製に限られていること。iPhoneや他社Androidスマホのユーザーは、マルチデバイスに対応しているTEHTA Sを選ばざるを得ない。

 Gear 360とLG 360 CAMは展示がテスト機ということもあり、製品版では画質などが向上している可能性もある。製品版が登場したときに再度チェックしたいところだ。

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