小さいのに迫力ある点も気に入っている要素の1つ
PLAY1とPLAY5を比較すると、後者の方が1台で左右の音が再生され、ステレオの再現はきちんと行なってくれます。ただ、6つのドライバーが内蔵されるPLAY5は、いささかパワフル過ぎ、音量はいつも1/5以下で、それ以上は近所迷惑になりそうなくらい、大きな音が出せます。
パワフルさでは、ツィーターとミッドウーハーを備えたPLAY1も劣らないのですが、コンパクトで、高音の繊細さも低音の豊かさも十分あり、より驚かされる存在。そして、2台揃えてペアリングしてもPLAY3やPLAY5を買うより安く済みます。
なお、日本で購入できるWi-Fiスピーカーは、ボーズ、ソニー、ヤマハなどからリリースされています。スピーカーのペアリングなどは可能ですが、Apple Musicをサポートしている製品はまだ見当たらないのが実際です。
日本ではまだ並行輸入品しか販売されていませんが、PLAY1はぜひ、日本進出を果たして欲しいと思います。モバイルにシフトした音楽ライフを住環境へぐっとたぐり寄せる、必携アイテムになるはずです。
筆者紹介――松村太郎
1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
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