運転の状況を常時録画しておきたいなら、専用のドライブレコーダーを導入したい。さまざまなメーカーから発売されており、多くは1万5000円前後で手に入る。しかし、今回は実売約2万8000円の「DrivePro 520」(トランセンド)をご紹介したい。Wi-Fiを搭載し、スマホからアクセスできる。ダブルレンズを搭載し、車外も社内も同時に撮れるなど、充実の機能を備える。今回は、iPhoneから操作したり映像を確認きるドライブレコーダーを活用する技を紹介しよう。
フロントとリアのカメラで車外も車内も同時に録画!
前回は「第220回 iPhone 6sをドライブレコーダーとして活用する技」で、iPhoneをドラレコにしてみた。今回は、トランセンドから本格的なドラレコをお借りして使い倒してみた。なんせWi-Fiを搭載しており、iPhoneから本体を操作したり、設定を変更したり、映像を閲覧できるのだ。お借りしたのは「DrivePro 520」。同社のドラレコ4ラインナップの中でも最上位モデルだ。実売価格は2万7800円とちょっとドラレコとしては高めではある。
筆者としては、コンデジのようなデジタルガジェットらしいデザインは好み。一般的なドラレコはわざと目立たないようにしているのか超シンプルなデザインなのだ。ちなみに、「DrivePro 520」は2015年度のグッドデザイン賞を受賞している。
「DrivePro 520」の本体サイズは96.2×64.5×43.9mm、重量は108gとコンパクト。対応メモリカードはClass 6以上のmicroSDカードで、容量は8GB/16GB/32GBとなる。給電やPCとの接続は、USB 2.0経由。スマホとの接続は、Wi-Fi 802.11b/g/n。バッテリーも搭載しており、給電しなくても少しの時間本体だけで録画を続行できるのも特徴。バッテリー容量は430mAhだ。
道路を写すフロントレンズはF値1.8と明るく、130度のワイドアングル。車内を写すリアレンズはF値2.8で110度アングルとなっている。車内の音声を拾うマイクも搭載。録画の動画サイズはフロントが最大1920×1080p(30fps)、リアが1280×720p(30fps)だ。動画形式はH.264のMOV形式。背面のディスプレイは2.4型カラー液晶だ。GPSも搭載しており、事故を起こした場所の座標などを記録することもできる。
セッティングは超簡単、ケーブルの裏配線はプロに依頼を
セッティングそのものは簡単だ。本体をアダプターに装着して設置する。なお、ドラレコを導入する際は、設置位置に注意すること。法令では、ルームミラーの後ろ、もしくはフロントガラスの上縁20%以内に貼り付ける必要があるのだ。続けて、シガーソケットにつないだUSBケーブルを本体につなげば起動する。ちょっと手間がかかるのは、ケーブルの引き回し。今回はテストなので直接つないだが、本来は見栄えも考えてフレームや天井を這わせることになるだろう。
車によっては、エンジンを止めた後もシガーソケットから電源を供給することがある。その場合は、エンジンを止めた後にシガーソケットからカーアダプターを外す必要がある。また、シガーソケットを使ってしまうと、ほかの器具が使えなかったり、たばこに火を付けられなくなる。これらの時は、カー用品店で相談してみるといいだろう。配線を車の回路に直接つないでくれ、エンジンと連動したり、シガーソケットを空けたりできる。何より、USBケーブルが車内を這い回らないので、見た目がよくなる。料金は1万円前後のところが多い。