日本時間3月22日、アップルのスペシャルイベントが開催された。現地でイベントに出席した、ITジャーナリストの西田宗千佳さんからのコメントが届いたので紹介する。
現地イベント会場では「iPad Pro」に湧いた
現地では、iPhoneのロックに関する司法省との関係が注目されており、「個人の情報の秘密を守る」と宣言した瞬間、拍手喝采が巻き起こった。iPhoneを解体してリサイクル率を上げるロボット「Liam」の動きも盛り上がりのポイントだ。
商品としてはiPhone SEと9.7インチiPad Proが中心だ。日本ではiPhone SEの話題が多いかと思うが、現地の盛り上がりとしてはiPad Proの方が大きかったように思う。ディスプレイなど、若干ではあるが新しい要素もあったこと、PCのリプレースメントとしての方向性をはっきりと打ち出したことなどがポイントだ。
iPhone SEの399ドル(5万7024円)から、という価格については、こちらでは好意的に受け止められている。また、今回の発表会はアップルキャンパス内で行われたが、新社屋への移転を控えていることもあり、この場での発表会は最後となることがアナウンスされた。それも、会場では盛り上がりの要素の一つ捉えられていた感がある。
西田宗千佳(にしだ むねちか)
1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。 得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主に取材記事と個人向け解説記事を担当。朝日新聞、読売新聞、アエラ、週刊東洋経済、月刊宝島、PCfan、YOMIURI PC、AVWatch、マイコミジャーナルなどに寄稿するほか、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける。近著に、「顧客を売り場へ直送する」「漂流するソニーのDNAプレイステーションで世界と戦った男たち」(講談社)、「電子書籍革命の真実未来の本 本のミライ」(エンターブレイン)、「ソニーとアップル」(朝日新聞出版)、「スマートテレビ」(KADOKAWA)などがある。