都内から引っ越してからというもの、車で移動する時間が多くなった。しかし運転中というのは案外暇。かといって細かい用件を片付けられるわけでもないし、ちょっともったいない時間になっている。
ボクの車はごく普通の軽自動車。高品質なオーディオ機器やナビは積んでいない。だって、機能的にはiPhoneひとつに全て詰まっているのに、追加投資はしたくないんだよなぁ・・・・・・。なんて思っていたのでずっと標準装備のままだ。
できる暇つぶしといえば、車内に持ち込み済みのすでに聞き飽きた2~3枚のCDをながすか、ラジオを聴くくらいのものである。
そこでふと思いついた。このもったいない時間は、車にiPhoneを持ち込んで快適に使えるようにすれば解決するのでは。となれば、運転中にスマートフォンを指で操作するのはダメなので、Siriを活用することになるだろう。
Hey Siriは余計な事をするので却下
Siriを利用したハンズフリー環境を構築するにあたり考えられるのは、
・Hey Siriを使う
・Siriを呼び出す外部機器を使う
という2つの手段。ちなみに、iPhone 6s/iPhone 6s Plus以外ではHey Siriは給電時のみ有効なので、車のシガーソケットなどからiPhoneに給電して使う必要がある。
当然ながら標準機能であるHey Siriが有力候補であり、ゴールだと思っていた。しかし実際に使ってみるとSiriとHey Siriでは動作が微妙に異なり、余計な事をするので逆に不便だ。
具体的には、「おいしいラーメン屋を教えて?」と聞くと、評価の高い近くのラーメン屋をピックアップしてくれるところまでは一緒だが、その後いちばん高評価のラーメン屋情報を勝手に開く。「リダイヤルして」などと電話をお願いしたときは、いつもの「5秒後に発信します」のようなメッセージがなくいきなりダイヤルするので冷や冷やする。あとこれは個人的な問題だが30歳のおっさんが、たとえ車内に一人でも「へい しり!」と発言してSiriを呼び出すのは、ちょっと恥ずかしかった・・・・・・。
となると残りはSiriを呼び出す外部機器の導入だ。そこで注目したのが、プリンストンのSiriリモコン「PIP-SRC」である。
ボタンをポチッと押してSiriを呼び出す
PIP-SRCは車のステアリングに装着し、本体のボタンをポチッと押すだけで、いつものSiriを呼び出せるシンプルな製品。接続はBluetoothで、iPhoneとペアリングさえしていればいつでもSiriを起動できるというワケ。
では早速機材のセッティングを始めていく。まずは化粧箱を開封して製品を取り出し、固定バンドからリモコン部分を取り外す。続いて電池を装着し、ペアリングするだけ。
最後に車のステアリングにPIP-SRCを固定する。本体が腕時計のようなバンド型なので、これを使い、好きな位置に取り付ければオーケーだ。PIP-SRC本体はIPX5相当の防水設計でもあるため、暑い日の手汗はもちろん、雨の日に水が飛んでも大丈夫なのは安心ポイント。