ペンのサイズや持った感覚は上出来だが
文字のかすれなど気になる部分もある
いろいろ使って筆者が気になったところは、リーガルパッド形式のメモに筆記する時に、必ず綴じ代の部分を上にして筆記しないとスマホ上に正しい上下関係で表示されないことだった。
今回、実際にネオスマートペンを使ったのは、のべ時間にして5時間位だと思うが、ハードウェアのペンのサイズや持った感覚は、従来のこの手のペンの中では一番素晴らしい出来だと思っている。なにより今までのペンの中で一番スリムでスタイリッシュで持ちやすい。
アプリの出来も、スマホと連動させるデジタルノートとしての流れはいい。しかしどうしても気になるのは、前述した液晶画面上での文字のかすれや一部の文字が部分的に飛んでしまって漢字が正しく表示されない困った現象だ。
筆記の筆圧感度は5段階に変更可能だが、筆者のネオスマートペンではデフォルトの5以外ではほとんどの文字が表示されなかった。一応、アプリを一旦終了したり、ペンの電源を入れなおしてもこの状況は変わらなかった。筆圧感度の5段階は実際に使うことはなさそうだ。
多くの部分で過去の同様のデジタルペンを凌駕できる要素を持っていながら、基本的な機能である文字表示機能で、どうもデータの取りこぼしが気になってしまう。もちろんこの理由はBluetooth接続の問題ではないだろう。次回のバージョンアップが待ち遠しい。
後日、メーカーから「ペンの不良では無いか?」とのことで著者宛に連絡があり、良品で再度筆記テストをしましたところ、従来のペンで起こっていた「デジタイズした筆跡が部分的に細くなったり、太くなったりする現象」そして「文字の一部が欠落したりするトラブル」は皆無となったとのことです(2016年4月23日)
ネオスマートペンは、基本的には常に脇にスマホやタブレットを置いて使うものの、リアルタイムで筆記データを見る必要のないことが多い。
筆者的にはネオスマートペンと専用リーガルパッドだけを持ち歩き、必要な時や、時間のある時、あるいは帰宅時に、スマホと接続し、一気に連携する使い方になりそうだ。
今回の衝動買い
アイテム:ネオスマートペン N2
価格:アマゾンにて1万5800円で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。