末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢

MicrosoftがNokiaのフィーチャーフォン事業をFoxconnに売却の噂? (2/2)

文●末岡洋子 編集● ASCII.jp

2016年05月18日 17時00分

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Nokiaブランドのフィーチャーフォン事業をFoxconnに売却!?

 そして、Nokiaブランドで展開するフィーチャーフォン(ローエンド)事業をFoxconnに売却するという憶測だ。最初に報じたのは中国メディアVtech5月14日付けの記事で、MicrosoftがNokiaブランドの携帯電話事業をFoxconnにライセンスし、人員削減を図るとした。両社は現在合意の最終調整に入っているとのことだ。

 かつてNokiaが携帯電話市場を制したのは、安価なラインあってこそだ。卓越したサプライチェーンを築き、新興国で安価な携帯電話を提供することで王者となった。その能力は、ソフトウェアとサービスを目指すMicrosoftには魅力には映らなかったはずだ。

 Microsoftの下でのNokiaのローエンド端末事業は大きなてこ入れもなく、市場全体がフィーチャーフォンからスマートフォンに移行するトレンドもあって実績を下げていた。2016年第1四半期の販売台数は1500万台にとどまったという。たとえば、シェアが3割を超えていた2005年第4四半期のNokiaは8400万台を出荷している。

 これらの憶測はすべてNadella氏のもとでのMicrosoftの方向性を考えると当を得ているように見える。


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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