横幅が小さくなって従来よりも握りやすい
筆者が約18ヵ月使ったiPhone 6 Plusも今回購入したGalaxy S7 edgeも、ディスプレーサイズは同じ5.5インチだ。Galaxy S7 edgeは先進の「有機EL」パネルを使用し、解像度はiPhone 6 Plus(1080×1920ドット)よりも高く1440×2560ドットとなっている。
しかし、本体幅はGalaxy S7 edgeの方が5mm弱狭く、重量も14g軽い。実際に手に持ってみるとその持ちやすさの感覚はすぐにわかるくらいの差だった。
横幅縮小の最大要因は、ディスプレーの両側面が背面に向かって湾曲していることに由来する。これは、先々代のGalaxy Note Edgeの時代に、ディスプレー画面の向かって右側面だけに採用した仕組みがオリジナルのデザインだ。
筆者はこの片側EDGEのGalaxy Note Edgeを発売後すぐに購入し使っていたが、どうも左手に持った時に、EDGE部分に当たる指先の関節が痛く、不自然な感触だったので早々に手放してしまった経緯がある。
まさに「へり」や「鋭利さ」というEDGEの意味通りの感じであった。今思えば、初代のEDGEであるGalaxy Note Edgeの横幅は最新のGalaxy S7 edgeより9mmも広く、それが原因のようにも思える。
横幅が73mmと俄然スリムになったGalaxy S7 edgeは筆者が握りしめてもまったく違和感のないコンパクトサイズであった。しかし、人によっては、ディスプレーの左右側面を背面に湾曲させることで、横幅を小さくするギミックの評価は意見が別れるかもしれない。
もっとも大きな表示領域を実現するために大きなサイズのディスプレーを採用し、限られた人間の平均的なサイズの手のひらに収めようとする斬新なアイデアとテクノロジーは決して悪くないだろう。