主要キャリアは3つ
新興キャリア、Cell Cの人気が高まっている模様
事業者の名前はすでに出たが、最大手のVodacom(ボーダフォン系)ではLTEをアピールしていた。2番手のMTNに続いて、3番手Cell CがLTEをスタートしたところというから、これからという段階のようだ。VodaconはVoLTEもスタートしている模様。だがネットワークのカバレージはまだまだとは前述の知人の弁。2G(GSM)がいまだに主流で、今年になってようやく3Gが2Gを上回るかもという段階のようだ。
なお、知人を含め、話をした人はCell Cが多かったのだが、新興ながら固定回線とのバンドルなどコストパフォーマンスに優れるのが人気のよう。知人はプリペイドでSamsungのスマホ(Galaxy Jシリーズ)を使っており、チャージするごとにもらえるボーナスを考えると、2年契約をする気がしないとのことだった。
最後に全体図。基本情報は外務省の南アフリカ関連ページやWikipediaなどを参照いただくとして、約5400万の国民には極端な貧富の差がある。貧しい人が集まる地域には足を踏み入れることができず、その点でもこのレポートを「南アフリカ」とするには偏りがあると言えるだろう。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている