保存する形式によってはOCR処理を行なってくれる
エクスポート先は「OneDrive」や「OneNote」に加え、画像をフォトライブラリに保存したり、「メール」や「Outlook」のメール作成画面に添付したりできる。「OneDrive」に保存する際は、「Word」のDOCX、「PowerPoint」のPPTX、PDFが選べる。ただし、撮影モードで「名刺」を選択した場合はこれらの選択肢が出ず、「OneNote(連絡先と画像)」のみが選べるようになる。
本アプリがすごいのは、WordやPDF形式で保存した場合、OCR機能を使いテキストデータを付与してくれる点。試しにヨドバシカメラの納品書を撮影してみる。斜めから撮影し、ばっちり陰も映り込んでしまったが、トリミングしたらいい感じに取り込めた。そのデータをWordにしたところ、似たようなレイアウトでテキスト化されていた。ただし、細かい部分で多数誤変換はあった。
ディスプレーに表示されているテキストを撮影したところ、こちらも似たような変換精度で取り込むことができた。試しに、OneDriveのフォルダーで、文書内に書かれているキーワードで検索したところ見事ヒット。そのまま文書としては利用できないかもしれないが、キーワードの文書内検索には充分利用できそうだ。
写真の取り込みは充分便利!名刺は存在意義なし?
次は「写真」モードで取り込んでみよう。撮影モードを写真にして、ドキュメントと同様に撮影。四隅を指定してトリミングすれば完了だ。そのままフォトライブラリに保存することもでき、簡易スキャナーとして充分使える手軽さとクオリティーだ。
「名刺」モードもあるので試してみた。保存先は「OneNote(連絡先と画像)」もしくは「フォトライブラリ」のみ。OneNoteに保存すると、画像と共にOCRで認識したデータからVCFファイルも生成される。しかし、英語しか認識せず、使い物にならない。やはり、名刺は「Eight」(「第56回 名刺データを人力で入力してくれる無料iPhoneアプリ「Eight」を徹底解説」を参照)を使って管理することになるだろう。